レズビアン、ゲイなどの性的マイノリティをテーマにした作品を集めた「LGBT映画特集上映 十三虹色シアター」が、大阪・十三のシアターセブンで2月からスタートする。
「LGBT」とは、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(心と体の性が一致しない人)の頭文字をつなげた言葉。
シアターセブンが位置する大阪市淀川区が、2013年9月より「LGBT支援宣言」を実施し、こういった人たちの人権を尊重する活動を開始している。
これを受け、シアターセブンでは「LGBT映画特集」を実施。10作品を超える、性的マイノリティを扱った映画が集結した。
まず、1月25日(土)~2月7日(金)に上映されるのは、『美輪明宏ドキュメンタリー ~黒蜥蜴を探して~』(2010年、63分)。美輪明宏という唯一無二の存在の秘密に迫るドキュメンタリーだ。
2月1日(土)からは、山本太郎主演、ショーパブで働くゲイたちの姿を描いた人気作『EDEN』(2012年、101分)を上映。
2月8日(土)には、自身をゲイとカミングアウトしてアメリカの公職に就いたハーヴェイ・ミルクの活動と暗殺を追ったドキュメンタリー『ハーヴェイ・ミルク』(2002年、87分)と、「女になりたい」という思いを抱えた国語教師とパートナーの女性の2人3脚の人生を描いた『わたしはロランス』(2012年、168分)の上映がスタートする。
2月15日(土)からは3作品が上映。1つは、『Coming Out Story ~カミング アウト ストーリー~』(2011年、60分)。第20回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映された、肉体的に男性でありながら心は女性の京都の高校教諭にカメラを向けたドキュメンタリーだ。
もう1本は、英国パブリック・スクールの美青年たちの恋を描く『アナザー・カントリー』(1984年、90分)。
さらに、ハードゲイたちが歌って踊るミュージカルコメディ『おー!まい!ごっど!神様からの贈り物』(2013年、92分)も上映される。
2月23日(日)から上映されるは、橋口亮輔監督の『ハッシュ!』(2001年、135分)。ゲイライフをおくる2人の男と、1人の女性との間に起こる関係の変化を描く人気作だ。
2月24日(月)から登場する『百合子、ダスヴィダーニヤ』(2011年、102分)は、大正時代の、湯浅芳子さんと中條百合子さんの同性愛の実話を映画化した作品。
また、2月24日(月)から3月2日(日)までは、アメリカでのHIV・AIDS運動「ACT UP」の歴史をたどる『UNITED IN ANGER ーACT UPの歴史ー』(2012年、93分)の上映も。
さらに3月2日(日)の11時の『カミング・アウト・ストーリー』上映後には、大阪市淀川区の榊正文区長と、特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ代表の村木真紀さんトークイベントを実施する。
LGBT関連の作品が多彩に出そろった、シアターセブンの特集上映。
担当者は「多様で誰もが自分らしく生きられる社会の実現に向けて、映画を通じて楽しみながら考えてみては」と呼びかけている。
詳細情報 |
上映日程 |
『美輪明宏ドキュメンタリー ~黒蜥蜴を探して~』 1月25日(土)~2月7日(金) 『EDEN』 『ハーヴェイ・ミルク』 『わたしはロランス』 『Coming Out Story ~カミング アウト ストーリー~』 『アナザー・カントリー』 『おー!まい!ごっど!神様からの贈り物』 『ハッシュ!』 『百合子、ダスヴィダーニヤ』 『UNITED IN ANGER ーACT UPの歴史ー』など ※一部休館・休映あり |
映画館 |
シアターセブン (大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ5F、TEL 06-4862-7733) |
サイト |
シアターセブン http://www.theater-seven.com/ |