金井純一、濱口竜介、今泉かおりという、気鋭の若手映画監督らが、それぞれの観点から「少女」を描いた3つの短編作品。それを一挙上映する特集企画が、神戸の元町映画館で実施される。
「いま、スクリーンで観たい映画」を、元町映画館独自の目線でセレクトする不定期企画「モトマチセレクション」の一環。
今回は、1月18日(土)から吉倉あおい・柳楽優弥出演の『ゆるせない、逢いたい』(金井純一監督)が同館で上映されるのに合わせて、金井監督ら3人の監督たちが「少女」を描いた短編作を一挙上映する。
金井純一さんは、埼玉県出身の映画監督。これまで短編映画を手がけ、高い評価を得てきた。中でも2012年に制作した『転校生』が札幌国際映画祭、釜山国際映画祭などで賞を受け、一躍知名度を拡大。今回の『ゆるせない、逢いたい』が商業デビュー作となる。
濱口竜介監督は、神戸在住。東京藝術大学大学院映像研究科で映画作りを学んだあと、精力的に作品を発表。東日本大震災被災者へインタビューした『なみのおと』(2011年)や、演劇に挑む男女らの姿を描いた4時間超えの長編映画『親密さ』(2012年、255分)などを制作した。映画ファンや映画館関係者からもファンが多い。
今泉かおり監督は、映画監督今泉力哉さん(『こっぴどい猫』『サッドティー』)の妻。育児をしながら映画制作に取り組み、母親を亡くした小学生の成長を描いた『聴こえてる、ふりをしただけ』を制作。ベルリン国際映画祭で子ども審査員特別賞を受賞している。
今回の特集では、3つの短編を上映。
それぞれ、クラスで居場所をなくしていた生徒と転校生の友情を描いた金井監督の『転校生』(20分、2012年)、卒業間近の中学生の男女の三角関係がテーマの濱口監督の『はじまり』(13分、2005年)、小学生梨香と自由に生きる叔父の交流を描く今泉監督の『ゆめの楽園、嘘のくに』(49分、2008年)。
元町映画館では「ロリータとしてではなく、ガーリーでもなく、人生の一時期をマイペースに闊歩する少女たちをリアルに描き鮮烈な発見と驚きに満ちた珠玉の作品たちをぜひご覧ください」と呼びかけている。
モトマチセレクションの特集企画「少女たちの時間」は、1月18日(土)から24日(金)まで、神戸・元町の元町映画館で実施される。
なお『ゆるせない、逢いたい』の同館での上映は1月18日(土)から31日(金)まで。初日18日(土)には、金井純一監督が舞台あいさつを行う。
詳細情報 |
上映日程 |
1月18日(土)~24日(金) ※1月18日(土)は20時40分~、19日(日)からは20時30分~ |
映画館 |
元町映画館 (神戸市中央区元町通り4-1-12、TEL 078-366-2636) |
サイト |
『ゆるせない、逢いたい』公式サイト http://yuru-ai.com/ 元町映画館 http://www.motoei.com/ |