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『そして父になる』ティーチイン 是枝監督と井浦新が登壇

全国で上映され、好評を博している『そして父になる』のティーチインが、大阪ステーションシティシネマで11月28日(木)に開催され、是枝裕和監督と俳優の井浦新さんが登壇した。


満場の観客を背に、是枝監督(写真)と井浦さん。手元のボードには、11月27日までの観客者数が。

6歳になる息子は、病院で取り違えられた他人の子だった―そんな衝撃的な事件を発端に、「血のつながり」「家族とは何か」を問いかける話題作。2013年のカンヌ国際映画祭に出品され、審査員賞を受賞した。子どもを取り違えられた夫婦を、それぞれ福山雅治さんと尾野真千子さん、リリー・フランキーさんと真木よう子さんが演じている。
監督は、『誰も知らない』で主演の柳楽優弥さんがカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞したほか、『空気人形』『歩いても歩いても』、ドラマ「ゴーイング マイホーム」などで海外の評価も高い是枝裕和さん。

今回は是枝監督と、同作に出演した俳優の井浦新さんが大阪ステーションシティシネマに登壇。約170席の場内はほとんど女性で埋め尽くされ、大きな拍手で迎えられた。
是枝監督はまず、1998年に制作した映画『ワンダフルライフ』で、井浦さんと出会った話を披露。井浦さんは同作が初主演作であることから、「あれから15年経つんですね、感慨深いです」と振り返った。今回の是枝監督の現場については「いつも緊張しますけど、どこか落ち着ける。帰って来たんだなと実感しました」と話した。
是枝監督は、リリー・フランキーさんが撮影現場で話していた言葉を、劇中に急きょ追加したエピソードを披露。「言葉がわたっていって、イメージが重なっていくのが好き」と話し、「そんな細かいところがたくさん仕込んである映画です。また足を運んで観ていただければ」と呼びかけた。

最後には、観客からの質問タイムも。作品に込めたこだわりや子育てについての考え方など、さまざまな質問が飛び出し、2人は質問の一つ一つに丁寧に答えていた。

『そして父になる』は、全国の映画館で上映中。11月27日(水)までの時点で、266万1182人の鑑賞客があったといい、根強い人気をのぞかせた。

■サイト
『そして父になる』公式サイト
http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp/