女性哲学者ハンナ・アーレントの生きざまを描いた映画が、東京上映で大盛況に。関西でも梅田ガーデンシネマで上映中のほか、京都シネマ、シネ・リーブル神戸での上映も予定されている。
ハンナ・アーレントは、ドイツ出身の女性哲学者。「人間の条件」など有名な著作を数多く手がけたことでも知られており、いまだその思想を巡って哲学界などでは多くの議論が行われている。
第2次世界大戦中に、ドイツ・ナチスの収容所生活を経験。脱出を果たしてアメリカに亡命した。
今回の映画『ハンナ・アーレント』(2012年、114分)が映し出すのは、その彼女の波乱に満ちた半生。1960年代初頭に、多数のユダヤ人を収容所送りにしたナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンの裁判に立ちあった彼女は、ザ・ニューヨーカー誌にレポートを発表。「悪の陳腐さ」という言葉を使い、極悪人と思われていたアイヒマンを「普通の人」と評したことで、衝撃とバッシングを巻き起こした。その激しい非難の中、強い信念を持って生きた彼女の姿を描いている。
(レポートは、のちに「イェルサレムのアイヒマン」として刊行されている)
©2012 Heimatfilm GmbH+Co KG, Amour Fou Luxembourg sarl,MACT Productions SA , Metro Communicationsltd. |
2013年ドイツ映画賞で作品賞、主演女優賞に輝くなど、高い評価を受けている本作。日本では10月26日(土)から東京の岩波ホールで上映がスタート。初日・2日目が全回満席となる快挙を達成した。中高年の夫婦が多く訪れているほか、学生など幅広い年代に支持されているという。
©2012 Heimatfilm GmbH+Co KG, Amour Fou Luxembourg sarl,MACT Productions SA , Metro Communicationsltd. |
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関西では、11月23日(土)から梅田ガーデンシネマで上映が始まったほか、京都シネマで11月30日(土)から、シネ・リーブル神戸で12月21日(土)からそれぞれ上映が予定されている。
戦いつづけ、考えつづけた女性哲学者の壮絶な半生を、追体験しよう。
予告編 |
詳細情報 |
上映日程 |
・梅田ガーデンシネマ 11月23日(土)~ ・京都シネマ ・シネ・リーブル神戸 |
映画館 |
梅田ガーデンシネマ (大阪市北区大淀中1-1-88梅田スカイビルタワーイースト4F、TEL 06-6440-5977) 京都シネマ シネ・リーブル神戸 |
サイト |
『ハンナ・アーレント』公式サイト http://www.cetera.co.jp/h_arendt/ 梅田ガーデンシネマ http://www.gardencinema.jp/umeda/ 京都シネマ http://www.kyotocinema.jp/ シネ・リーブル神戸 http://www.ttcg.jp/cinelibre_kobe/ |