吉原芸者、見世物小屋、染屋、主婦の暮らしなど、かつての日本文化をドキュメンタリー映画で振り返る特集上映「ニッポン文化、再発見。」が十三のシアターセブンで開催されている。
映像で、在りし日の文化に触れよう。
「ニッポン文化、再発見。」は、シアターセブンが開催している特集上映。さまざまなドキュメンタリー映画を通して、かつての日本の文化や生活を知ってもらおうと企画された。
最初に上映される『最後の吉原芸者四代目みな子姐さん ‐吉原最後の証言記録‐』(2013年、59分)は、生涯現役を貫き80年の芸者人生を送った吉原芸者、四代目みな子姐さんの生きざまを紹介。
続く『ニッポンの、みせものやさん』(2012年、90分)は、見世物小屋の最後の一軒と言われる大寅興行社の旅の様子を描いている。
「みな子姐さん」(C)makoto office 撮影:タカザワケンジ |
『ニッポンの、みせものやさん』 |
3本目の『紫 むらさき』(2011年、77分)は、京都の染織史家・吉岡幸雄さんの挑戦に肉迫。
最後に上映される記録映画『昭和の家事』は、4つの編に分かれており、四季の暮らしを通じ、普通の主婦小泉スズさんの家事の様子を記録している。
『紫 むらさき』 |
記録映画『昭和の家事』(C)昭和のくらし博物館2010 |
もうすぐ文化の日を迎えるいま、「日本文化の素晴らしさを感じていただきたい」と話すシアターセブンの担当者。「何でも簡単に物事が進みスピードがもてはやされる今の時代に、置き去りにしてしまった『相手を思いやる心』や『じっくりやることの大切さ』を再度発見してもらえれば」と呼びかけている。
特集上映「ニッポン文化、再発見。」は、10月19日(土)から11月14日(木)まで、大阪・十三のシアターセブンで開催。
『最後の吉原芸者四代目みな子姐さん ‐吉原最後の証言記録‐』を10月19日(土)~11月1日(金)まで、『ニッポンの、みせものやさん』を10月27日(日)~11月8日(金)まで、『紫 むらさき』を11月2日(土)~11月14日(木)まで、記録映画『昭和の家事』を11月4日(月・祝)から11月14日(木)まで、それぞれ上映する。
また、10月27(日)の『最後の吉原芸者四代目みな子姐さん ‐吉原最後の証言記録‐』上映後には、同作監督の安原眞琴さんによる「吉原ミニ講座」を実施する。
日本の文化が忘れていったものを、思い出してみてはいかがだろうか。
詳細情報 |
開催日程 | 10月19日(土)~11月14日(木) |
料金 |
一般1,500円、学生1,300円、高校生以下・シニア・会員1,000円 ※特集上映の整理券提示で、一般1,500円が1,300円に割引 |
映画館 |
シアターセブン (大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ5F、TEL 06-4862-7733) |
サイト |
『最後の吉原芸者四代目みな子姐さん ‐吉原最後の証言記録‐』 http://www.theater-seven.com/2013/movie_minako.html 『ニッポンの、みせものやさん』 http://www.theater-seven.com/2013/movie_nippon-no-misemonoyasan.html 『紫 むらさき』 http://www.theater-seven.com/2013/movie_murasaki.html 記録映画『昭和の家事』 http://www.theater-seven.com/2013/movie_showahome.html シアターセブン http://www.theater-seven.com/ |