時代劇ファンの三上康雄さんが私財を投じて制作した時代劇映画『蠢動―しゅんどう―』が、いよいよ全国一斉公開される。出演は平岳大さん、若林豪さん、さとう珠緒さんら。
『蠢動―しゅんどう―』を制作した三上康雄さん |
時代劇好きの思いが、骨太な本格時代劇映画となった。
「自分の観たい時代劇映画を自分で作る」そう決意した三上康雄さん。家業の会社の全株式を売却し、その資金を元に本作を作るための会社を設立したという。
自分で脚本の執筆をすすめながら、時代劇のスタッフや役者集めに奔走。その結果、『たそがれ清兵衛』などで山田洋次監督らとタッグを組んだ殺陣師・久世浩さんや、同じく照明技師の宮西孝明さん、さらに多くの時代劇映画を手がけた音響の伊藤進一さんら、プロのスタッフが集結した。
役者選びにもこだわった。多くの作品で活躍する平岳大さんをはじめ、若林豪さん、目黒祐樹さん、中村丈雄さん、さとう珠緒さん、栗塚旭さんら実力派俳優が、同作の企画と三上さんの熱意にほだされ参加を決意した
(c)2013 株式会社 三上康雄事務所 |
学生時代に自主映画の時代劇を作りつづけ、1982年には今作の元となる『蠢動』を16ミリフィルムで制作。その時つちかった経験と、蓄積してきた時代劇映画への思いが、30数年の時を経て一つの作品となった。
もともと、『切腹』『上意討ち』『仇討』などの時代劇映画が好きだったという三上さん。「登場人物がそれぞれの意志を貫こうとする物語を描きたい」。そう思い、群像劇の脚本を執筆した。
その他にもこだわりは多い。全編オールロケを敢行し、三重県や滋賀県、福井県などで撮影を行った。音楽は極力控え、華麗な殺陣よりも迫力ある斬り合いを大事にした。
「みなさんの協力のおかげで、自分の観たい時代劇映画を作ることができた」と話す三上さん。「私と同じく、本格的な時代劇映画を観たい人は多いはず。そんな人に届けたい」と意欲を見せている。
(c)2013 株式会社 三上康雄事務所 |
映画『蠢動―しゅんどう―』は、10月19日(土)から全国一斉ロードショー。関西ではTOHOシネマズなんば、TOHOシネマズ鳳、TOHOシネマズ西宮OS、TOHOシネマズ二条などで公開される。
一時代劇ファンの情熱とこだわりに、プロの技術が結集した作品。ぜひ劇場で目撃したい。
予告編 |
詳細情報 |
上映日程 | 10月19日(土)~ |
サイト |
『蠢動―しゅんどう―』公式サイト http://www.shundou.jp/ |