台湾で起きた霧社事件を描いた『セデック・バレ』2部作のオールナイト上映が、シネ・ヌーヴォと京都みなみ会館、テアトル新宿の3都市で同時開催される。
『セデック・バレ』(C)Copyright2011 Central Motion Picture Corporation & ARS Film Production ALL RIGHTS RESERVED. |
話題の大作を、オールナイトで鑑賞しよう。
霧社事件とは、1930年10月27日に日本統治下の台湾で起きた暴動事件。日本人の警官が原住民の若者を殴ったことをきっかけに、服従を強いられていた台湾人が武装蜂起したというもの。
同事件を台湾のウェイ・ダーション監督が『セデック・バレ』(2011年)として映画化。ジョン・ウーがプロデューサーを、種田陽平がプロダクションデザインを担当したほか、安藤政信、木村祐一、ビビアン・スーらも参加した。
第1部「太陽旗」、第2部「虹の橋」の計4時間36分からなる大作となった同作。2011年の台湾の映画祭「金馬獎」で、最優秀作品賞など6部門の賞に輝いたほか、ヴェネチア国際映画祭・大阪アジアン映画祭などで高い評価を得た。タイトルの「セデック・バレ」とは、原住民セデック族の言葉で「真の人」という意味。
『セデック・バレ』(C)Copyright2011 Central Motion Picture Corporation & ARS Film Production ALL RIGHTS RESERVED. |
今回は、霧社事件の最初の襲撃が10月27日に行われたことにあわせ、10月26日(土)夜から翌27日にかけてオールナイト企画「集え勇者よ、“真の人(セデック・バレ)”となるために! 」を実施。同2部作を一挙上映する。
あわせて京都みなみ会館では、同じウェイ・ダーション監督が手がけた、日本統治時代の古いラブレターをめぐる恋物語『海角七号/ 君想う、国境の南』を上映。シネ・ヌーヴォでは、同じく日本統治下の台湾を経験した人たちを映したドキュメンタリー『台湾アイデンティティー』を上映する。
(テアトル新宿では、「別冊映画秘宝」編集長・田野辺尚人さんらのトークショーが行われる予定)
オールナイト企画「集え勇者よ、“真の人(セデック・バレ)”となるために! 」は、関西ではシネ・ヌーヴォと京都みなみ会館で、ともに10月26日(土)夜から翌朝にかけて実施予定。
信じるもののために戦った「真の人」たちの熱い物語。その生きざまに、触れてみよう。
予告編 |
詳細情報 |
開催日程 |
10月26日(土)
・シネ・ヌーヴォ ・京都みなみ会館 |
料金 |
一般2,500円、学生・会員2,200円 ※詳しくは各映画館の紹介ページを参照 |
映画館 |
シネ・ヌーヴォ (大阪市西区九条1-20-24、TEL 06-6582-1416) 京都みなみ会館 |
サイト |
『セデック・バレ』公式サイト http://www.u-picc.com/seediqbale/ シネ・ヌーヴォ http://www.cinenouveau.com/ 京都みなみ会館 http://kyoto-minamikaikan.jp/ 『台湾アイデンティティー』公式サイト http://www.u-picc.com/taiwanidentity/ 日本が知らない「戦後台湾」―『台湾アイデンティティー』関西へ http://www.cinepre.biz/?p=7209 |