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これがジブリの原点だ―塚口で『ホルス』『パンダコパンダ』上映

スタジオジブリの宮崎駿・高畑勲両監督がかつて手がけた『太陽の王子 ホルスの大冒険』『パンダコパンダ』が、塚口サンサン劇場で限定上映される。


『太陽の王子 ホルスの大冒険』(C)東映

ジブリアニメの原点を、ぜひこの機会に振り返ろう。

7月7日(日)に60周年を迎える塚口サンサン劇場の、特集企画の一環。
スタジオジブリの宮崎駿監督・高畑勲監督の2人が手がけたアニメ作品をそれぞれ1週間の期間限定で復活上映する。

上映されるのは、『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年、82分)と、『パンダコパンダ』(1972年、33分)、『パンダコパンダ 雨降りサーカス』(1973年、38分)。
『太陽の王子 ホルスの大冒険』は、製作を宮崎駿と大塚康雄(「ルパン三世」など)が担当し、高畑勲が演出を行った長編アニメーション。徳間書店で新雑誌「アニメージュ」を創刊する際、同作の完成度の高さを聞きつけた鈴木敏夫(現スタジオジブリ・プロデューサー)が高畑・宮崎両名に取材を申し込んだ作品としても知られている。このことがきっかけで3人が出会い、後日のスタジオジブリ設立につながっていくという、日本アニメ史の転機としても重要な作品。

パンダコパンダ
「パンダコパンダ」(C)TMS

『パンダコパンダ』は、日中国交正常化でパンダが寄贈され、パンダブームが巻き起こったのを受けて制作された作品。現在に至るまで多くのファンに愛されている。
塚口サンサン劇場の担当者は、「とにかく面白い!とにかく可愛い!見終わった後の幸福感は、いつの時代の子供たちにもきっと届くはずです!」と呼びかけている。

「『ホルス』を鈴木敏夫が見なければスタジオジブリは誕生しなかったわけですし、『パンダコパンダ』が作られなかったら、「トトロ」も「ポニョ」も生まれなかったかもしれません。今や国民的アニメ作家となった高畑勲と宮崎駿の原点であり出発点を、ぜひ多くの方に楽しんでもらいたいです」と話す担当者。
特に『太陽の王子 ホルスの大冒険』は、宮崎監督が「青春そのもの。あらゆる恥ずかしさが全部入っている」と語っていたほど、“原点”とも言うべき作品。この機会にスクリーンに復活することを歓迎したい。

『太陽の王子 ホルスの大冒険』は7月6日(土)から12日(金)まで、『パンダコパンダ』『パンダコパンダ 雨降りサーカス』の2本立ては7月13日(土)から19日(金)まで、それぞれ1週間限定上映される。鑑賞料金は500円均一。
宮崎駿監督最新作『風立ちぬ』と、高畑勲監督最新作『かぐや姫の物語』の公開が控える今。日本を代表する2大アニメ監督の原点を、ぜひ目撃しよう。

詳細情報
上映日程 『太陽の王子 ホルスの大冒険』
 7月6日(土)~12日(金)

『パンダコパンダ』『パンダコパンダ 雨降りサーカス』(2本立て)
 7月13日(土)~19日(金)

料金 一律500円
映画館 塚口サンサン劇場
尼崎市南塚口町2-1-1、TEL 06-6429-3581)
サイト 塚口サンサン劇場
http://www.sunsun.info/