伝説のロック写真家の生き様を―元町で『アントン・コービン』上映

有名ロックミュージシャンを撮りつづけたフォトグラファー、アントン・コービンの成功と孤独を描くドキュメンタリー映画が、元町映画館で公開される。同氏の過去作『コントロール』の併映も。

『アントン・コービン 伝説のロック・フォトグラファーの光と影』

伝説となった写真家の生きざまに触れよう。

アントン・コービンは、オランダ出身のフォトグラファー。ビートルズ、U2、ビョーク、デヴィッド・ボウイ、マイルス・デイヴィス、フランク・シナトラなど、世界的にも有名なアーティストの写真を撮り、最も影響力のあるポートレート写真家の一人として知られている。
またU2、ニルヴァーナ、メタリカなどのミュージックビデオの監督としても活躍。ジョイ・ディヴィジョンのボーカル、イアン・カーティスの生涯を描いた『コントロール』で映画監督としてもデビューし、カンヌ国際映画祭でカメラ・ドールに選ばれるなど映像作家としても高い評価を得ている。

『アントン・コービン 伝説のロック・フォトグラファーの光と影』

今回上映される『アントン・コービン 伝説のロック・フォトグラファーの光と影』（84分）は、彼の仕事に4年間密着したドキュメンタリー作品。アーティストたちとの創作現場やインタビューなどを通して、彼の成功とその影にある「孤独や哀しみ」を描いている。

『アントン・コービン 伝説のロック・フォトグラファーの光と影』

また元町映画館では『コントロール』（119分）も合わせて上映。高い評価を得た同氏の映像作品にも触れることのできるまたとない企画となった。

『コントロール』(c)Northsee Limited 2007

『アントン・コービン 伝説のロック・フォトグラファーの光と影』と『コントロール』は、元町映画館で6月15日（土）から21日（金）まで上映される。

U2のボノが語る「ミュージシャンはアントン・コービンの写真に写る自分を目指す」という言葉が印象的な同作。
ロック・フォトグラファーとしての輝かしくも哀しい軌跡を目撃しよう。