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軽妙トークで学ぶモンスター映画の魅力 大阪・十三

大阪・十三のシアターセブンで5月11日(土)・12日(日)、「変身人間ナイト」が開催。人が怪物に変身するモンスター映画が上映され、夢人塔の浅尾典彦さんがトークを行った。


登壇した夢人塔の浅尾典彦さん

「変身人間ナイト」は、人間がモンスターに変身する映画作品の中から、「超レアなB級SF・ホラー作品」を2日間にわたって公開するというもの。
太陽の光を浴びると全身ウロコ状の怪物に変身する『太陽の怪物』(77分)、人間と植物を融合させた生命の創造がテーマのSFホラー映画『悪魔の植物人間』(92分)、格闘家の死体にゴリラの脳を移植する怪奇スリラー巨編『獣人ゴリラ男』、日本を舞台にしたモンスター映画『双頭の殺人鬼』(72分)の4本が上映された。


上映された4作品

上映後には、夢人塔の浅尾典彦さんがトークを行った。
「夢人塔」は、「SF・ホラー・ファンタジーを文化として昇華するべく」活動しているチームで、今年35周年を迎えている。浅尾さん自身はメディアライターや番組プロデューサー、専門学校講師など多数の肩書を持つほか、映画のポスターやグッズのコレクターとしても知られている。
登壇した浅尾さんは、「昔のB級映画は予算がないので、怪物の着ぐるみを一つ作ってそれですませることが多かった」と解説。「だから、振り向いたらいきなり怪物になっていることもある。低予算なんで仕方ないんです」と話し、会場の笑いを誘った。


カルトなモンスター映画について語る浅尾さん

「こうした変身人間映画に共通しているのは、マッドな科学者が怪物を作ろうと躍起になる、という点。『こういう生物を作ってみたい』という思いがあふれています。『なんでそこまでやんねん』と突っ込みたくなりますが、そういうものだとこらえてください」と浅尾さん。軽妙なトークで会場を笑いに巻き込みながら、観客たちに変身映画の魅力や当時の映画の流行について解説した。

トークの後半では、浅尾さんが特別に持参した作品公開当時のポスターを紹介。存在自体が貴重だというが「だれも貴重だと思ってくれないんですよ」と話し、会場は再び笑いに包まれた。


ポスターを掲げる浅尾さん

浅尾さんが持参したレアなポスター4枚

「変身人間ナイト」は、浅尾さんがシアターセブンで手がける特集上映企画「シネ・ディーバ」の第3弾として開催。過去にはゾンビ作品やアニメ作品などを特集したこともあるという。
また毎月「グラインド・カフェ」と題した企画も実施。軽食・ドリンク片手にしゃべりながら映画を楽しむ、というもので、昨年1月よりスタートし好評を博している。
浅尾さんは「SFやホラー等のファンタジー映画は、現実からの逸脱を楽しめる。こうした映画をもっと身近に感じてもらいたい」と話している。


映画を紹介する軽妙なトークに聞き入る観客

■サイト
幻のモンスター映画が集結 十三で“変身人間ナイト” 【キネプレニュース】
http://www.cinepre.biz/?p=5600
シアターセブン
http://www.theater-seven.com/
夢人塔
http://www.jttk.zaq.ne.jp/mujinto-2000/