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プロアニメーターが語るガンダム サンサン劇場で催し

3月17日(日)、塚口サンサン劇場でトークイベント「語る映画館vol.4」が催され、アニメーターの吉田徹さんが「機動戦士ガンダム」シリーズについてのトークを行った。


塚口サンサン劇場で「ガンダム」劇場3部作が上映された

同劇場が、「映画について語り合う場」としてスタートさせた「語る映画館」イベントの第4弾。
今回は、3月に上映していた『機動戦士ガンダム』劇場三部作に合わせて、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』など多くのガンダムシリーズに関わってきたアニメーター吉田徹さんをゲストに招き、同作やロボットアニメについてのトークを行った。


ガンダムや他のロボットアニメについて話す吉田さん

もともと手塚治虫の『ジャングル大帝』を見て、「アニメーションってすごい」と感動したという吉田さん。その後変遷を経て、ガンダムシリーズをはじめ多くのサンライズ作品に関わることになったという。
トークでは、吉田さんが手がけたアニメ作品の一部を映像で振り返りながら、それぞれのアニメーションの動きについて解説。『太陽の牙ダグラム』や『装甲騎兵ボトムズ』、『蒼き流星SPTレイズナー』など「知る人ぞ知るロボットアニメ」が紹介されると、会場からは感嘆の声が上がった。

その後「ガンダムシリーズ」についてのトークを展開。「ガンダムの中でも0083がターニングポイントだった」と、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』などを引き合いに出しながら、自身がたどってきた日本ロボットアニメの歴史について解説した。
またガンダムシリーズのロボットデザインを手がけた大河原邦男さんについても言及。
「手塚治虫さんが日本のアニメを変えたのと同じように、大河原さんは日本のロボットアニメを変えてしまった。第2ロボット世代とも言えると思う。それ以降のロボットアニメは、絶対に大河原さんの影響を受けている」と話した。


多くの人が、プロの声に耳を傾けた

他にも、アニメーションの制作についての解説、手描きとCGの違いや、今のアニメーターの傾向など、幅広い解説を展開した吉田さん。常にアニメ制作の最前線を走ってきたプロの声に、多くの人が耳を傾けていた。
最後に若手やアニメーターを目指す人に向けて、「プロを目指すなら、余計なプライドは持ってほしくない。自信を持つことは大事だけど、プライドを持ちすぎると邪魔になってしまう時がある」とエールを送った。

■サイト
アニメーターに聞く製作秘話 塚口でガンダムトーク 【キネプレニュース】
http://www.cinepre.biz/?p=4830
サンサン劇場で『るろ剣』トーク 飛び入りゲストも[寄稿] 【キネプレレポート】
http://www.cinepre.biz/?p=3058
『桐島』に観客の意見炸裂 塚口サンサン劇場でイベント【キネプレレポート】
http://www.cinepre.biz/?p=2383