フランスで2枚目スターとして活躍したジェラール・フィリップの生誕90年を記念し、出演作品の特集上映が神戸アートビレッジセンターで催される。
『赤と黒』(c)1954 Gaumont – Documento Films |
「知性の美」と呼ばれたジェラール・フィリップが、銀幕によみがえる。
ジェラール・フィリップは1950年代にフランスで活躍した俳優。2枚目スタートして知られ、1940年代のジャン・マレー、1960年代のアラン・ドロンとともにフランスの「美」を代表する人気を博した。多くの作品に出演し、多大な評価を受けたが、36歳の若さで死去。今なお多くの映画ファンに愛されている。
今回の特集は、2012年にジェラール・フィリップが生誕90念を迎えたことから企画。東京、鹿児島での上映を経て、神戸で実施される。
『パルムの僧院』(c)1947 SNC (Groupe M6) |
上映されるのは『パルムの僧院』(1947年、173分)、『赤と黒』(1954年、193分)、『悪魔の美しさ』(1950年、96分)、『夜ごとの美女』(1952年、86分)、『勝負師』(1958年、102分)の5作品。
同特集上映のホームページでは、「映画は映画館のスクリーンでだけ見るものとされていた時代に生まれた作品には、今の映画にはないポエジーとスクリーンから香り立つような気品がある」と書かれている。「ジェラールの早すぎた死は、多くの人を悲しませたが、永遠の若さを持ち続けることが、彼の宿命だったのだろう」とも。
「ジェラール・フィリップ生誕90年 デジタルリマスター版 特別映画祭」は神戸アートビレッジセンターで3月9日(土)~3月15日(金)に実施。
フランスの美の一時代を築いた端正な顔立ちとたたずまいを、銀幕でぜひ堪能したい。
■上映日程
3月9日(土)~3月15日(金)
■料金
1作品1,000円
■映画館
神戸アートビレッジセンター
(神戸市兵庫区新開地5-3-14、TEL 078-512-5500)
■サイト
ジェラール・フィリップ生誕90年 特別映画祭
http://www.cetera.co.jp/gp90/
神戸アートビレッジセンター
http://kavc.or.jp/