あの「世界のクロサワ」こと黒澤明監督には、実は“ライバル”と呼ばれた人がいました。
谷口千吉、という映画監督です。実は八千草薫さんのご主人でした。
うたわれたのは「芸術の黒澤、娯楽の谷口」。
その谷口監督の作品が、大阪、シネ・ヌーヴォに集結します。
シネ・ヌーヴォ提供『曉の脱走』
谷口千吉監督は、1912年生まれ。1947年に黒澤明のオリジナル脚本『銀嶺の果て』で監督デビューを飾りました。
同じ作品で俳優デビューした三船敏郎の出世作とも。
それからも黒澤明の脚本で映画を多数製作。コンビで活躍するとともに、ダイナミックなアクションを取り入れた作風で人気に。
黒澤明が芸術性を高めていったのに対し、谷口監督はアクション映画を中心に活躍を続けます。
また、1970年の大阪万博では公式記録映画『日本万国博』の総監督をつとめられました。
八千草薫さん結婚され、50年間夫婦として寄り添い。おしどり夫婦と呼ばれていましたが、2007年に亡くなられました。
その谷口監督が、今年で生誕100年。
それを記念して、大阪のミニシアター、シネ・ヌーヴォさんで、特集上映が行われます。
上映されるのは、生涯で制作した36本のうち、厳選の20本。
クロサワと並び称された、娯楽性の高い作品を、ぜひこの機会にどうぞ。
■日程
5/19(土)~6/8(金)
■会場
シネ・ヌーヴォ
(大阪市西区九条1-20-24 、TEL 06-6582-1416)
■料金
・前売
1回券1,200円/前売3回券3,000円/期間中フリーパス券(限定20枚)12,000円
・当日
一般1,400円/学生1,200円/会員・シニア1,000円/高校生以下800円
当日3回券3,600円/シニア・会員3回券2,700円 <レイト割引>19:55以降の回は1,000円均一
■サイト
シネ・ヌーヴォ
http://www.cinenouveau.com/
特集上映・谷口千吉 特設ページ
http://www.cinenouveau.com/sakuhin/taniguchi/taniguchi.html