1人の女性が訪れた田舎で、彼女を巡って4人の男がほんろうされる様を描いた『さまよう獣』が、2月から関西で上映される。監督は『ふゆの獣』『おだやかな日常』などの内田伸輝さん。
『さまよう獣』監督の内田伸輝さん |
期待の監督が、豊かな自然を舞台に「人間の日常」を描こうとした力作が、関西で上映される。
『さまよう獣』(2012年、94分)は、1人の女性と、彼女を巡る田舎の男たちのヒューマンドラマ。自然が豊かな村に都会からふらりとやってきたキヨミが、周りの男性たちをほんろうし、それによって生まれる恋の波紋やざわつきを描いている。主演は山崎真実さん。恋の勘違いを振りまく女性キヨミを熱演している。
また、山梨県でロケを行ったという美しい自然の風景も見どころの一つ。そののどかな村で繰り返される食卓のシーンを丁寧に描いているのも特徴的だ。
(c)2012「さまよう獣」Partners |
監督は、『ふゆの獣』で東京フィルメックス最優秀作品賞を受賞した内田伸輝さん。昨年は原発事故後の東京の主婦を描いた『おだやかな日常』(杉野希妃さん主演)を制作した。
今までは即興で撮影するスタイルを現場でとっていたという内田監督。今回初めて、脚本をしっかり作り、制作に臨んだという。
「女性が主人公で恋愛がメイン、というような作品ではなく、もっと普通の日常を描きたかった。日常風景というのは退屈の象徴だが、それを大切に扱いたいと思った」と話す内田監督。
また、『おだやかな日常』の脚本を書きながら今作の企画も進めていたといい、「『おだやかな日常』は東日本大震災の影響が直接的に反映されていましたが、今回の『さまよう獣』にも、実は影響があります。食に対する意識や普段の生活への考え方、違う土地への移住など、その目線はどうしても入れたかったんです」と話す。
(c)2012「さまよう獣」Partners |
『さまよう獣』は、シネ・ヌーヴォで2月2日(土)から、神戸アートビレッジセンターで2月23日(土)から上映開始。京都シネマでも近日公開される。
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■予告編
■上映日程
シネ・ヌーヴォ
2月2日(土)~
神戸アートビレッジセンター
2月23日(土)~
■映画館
シネ・ヌーヴォ
(大阪市西区九条1-20-24 、TEL 06-6582-1416)
神戸アートビレッジセンター
(神戸市兵庫区新開地5-3-14、TEL 078-512-5500)
■サイト
『さまよう獣』公式サイト
http://www.makotoyacoltd.jp/lovebombs/
シネ・ヌーヴォ
http://www.cinenouveau.com/
神戸アートビレッジセンター
http://kavc.or.jp/
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