『マジック&ロス』『新世界の夜明け』などで知られる映画監督のリム・カーワイさんが、現在大阪のミナミを舞台にした映画を制作している。春完成予定。
大阪を舞台にした映画を制作中のリム・カーワイ監督 |
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期待の放浪映画監督が、大阪を舞台にしたラブストーリーに取り組んでいる。
リム・カーワイさんはマレーシア出身の映画監督。大阪の大学を卒業後、東京で就職するも、途中で映画監督を志し退職。中国の北京で映像技術を学んだ後は、北京や香港、韓国、日本などアジア各地を行き来しながら映画制作を続けている。過去には『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』『マジック&ロス』などアジア各地で撮影された作品のほか、大阪・新世界を舞台にした『新世界の夜明け』を制作している。
道頓堀でロケを敢行 |
今回の映画『恋するミナミ(仮)』の企画は、昨年秋から正式スタート。もともと九条のシネ・ヌーヴォで『新世界の夜明け』を上映した時に知り合った人と、「心斎橋を舞台にした映画を作ろう」と話していたという。しばらくは温めていたが、昨年末にいろんな方の協力を得て、プロジェクトがスタートした。「心斎橋に限らず、アメリカ村や難波など、ミナミのエリアを舞台にした映画にしよう」と決意し、11月から脚本を執筆。忙しい準備をなんとかこなし、12月29日から大阪での撮影を開始した。
アメリカ村の三角公園でも |
今作のテーマは、大阪に来た香港と韓国の女性を中心としたラブストーリー。それぞれの恋の始まりと終わりに焦点を当て、それが大阪のミナミという地で交差する様子を描いている。
撮影場所は大阪のミナミエリアと韓国、香港。南海電車や関西国際空港、道頓堀など、大阪らしい場所もたくさん登場するが「今までのコテコテの大阪のイメージではない、新しい大阪の雰囲気を見せたいと思っています。ミナミが若者にとって、恋したいと思える場所になればいいですね」と意気込む。また、「アジア情勢が緊迫している中、こうしてアジア各地を舞台にした映画を撮ることは意味があると思います」とも話している。
韓国、大阪、香港での撮影を経て編集作業に入るというリム監督。春までの完成を目指しているという。「間に合うならアジアン映画祭に出品したい」と話す。劇場上映は秋以降になる予定だ。
気鋭の作家が手がける大阪を舞台にしたラブストーリー。完成を心待ちにしたい。
■サイト
【1分間PR】リム・カーワイ監督、大阪で映画制作中【キネプレ動画ニュース】
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新世界が舞台の群像劇 リム・カーワイ監督作が再上映【キネプレニュース】
http://www.cinepre.biz/?p=3388
「ミナミを恋するエリアに」-リム・カーワイ監督が大阪で映画制作中(なんば経済新聞)
http://namba.keizai.biz/headline/2427/