関西を舞台に撮影されたほんわかホリデームービー『凪の憂鬱』(監督:磯部鉄平、主演:辻凪子)が、6月より関西へ凱旋。大阪・京都・神戸の計3館で上映される。東京での上映は好評につき上映延長となった。
監督は大阪在住の磯部鉄平さん。これまで様々な映画祭で受賞・入選。初長編映画『ミは未来のミ』は映文連アワード2019準グランプリなどを受賞したほか、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭での3年連続受賞を果たすなど、活躍を続けている。
主演は、NHK連続テレビ小説「わろてんか」「スカーレット」「おちょやん」をはじめ数々のドラマ・映画に出演するなど活躍の場を広げる女優の辻凪子さん。
この『凪の憂鬱』は、もともと2018年に短編映画の「高校生編」から始まったシリーズ。辻凪子さん演じる主人公・凪の、メランコリックでモラトリアムな物語を展開し、福岡インディペンデント映画祭2020にて優秀作品賞と俳優賞(辻凪子)を受賞した。
2020年には、続編の大学生編も公開。これらはYouTubeやSNSでの配信だったが、今回はそのさらに続きとなる社会人編を満を持しての初長編映画『凪の憂鬱』として制作し、完成させた。
前2作は現在YouTubeで視聴可能。もちろん、前作を鑑賞していなくても問題なく鑑賞できる。
本作では、大阪で契約社員として働いている凪(ナギ)の、メランコリックな有給休暇の日々が描かれる。
はじめての有給休暇前日に1年間付き合ってきた彼氏に振られ、怪談したり、ライブ行ったり、ゲートボールしたり、昔好きだった人に再会したり、大喧嘩したり、というモラトリアムな日常がスクリーンに映し出されている。
大学生編で凪の相棒「あみ」を演じた佐藤あみさん(『きみは愛せ』などに出演)に加え、本作では『シュシュシュの娘』『由宇子の天秤』等に出演した根矢涼香さん演じる「根矢ちゃん」が主要キャストとして参加している。
さらに、関西各地で撮影されたロケーションも見どころの一つ。
途中には、塚口サンサン劇場(尼崎市)や、天神橋筋六丁目の「ワイルドバンチ」、大阪・十三の銭湯や街並み、淀川の風景などが映し出される。
東京公開は4月21日からスタート。公開直後から口コミで評判が広がり、フィルマークスでは平均星4.1以上を記録し続けるほか、そのほっこりした雰囲気から「観る銭湯」とも呼ばれるなど、人気を拡大。公開中のシモキタ – エキマエ – シネマ「K2」では上映期間の延長が決定した。
映画『凪の憂鬱』は大阪・十三のシアターセブンで6月3日(土)から、京都シネマで6月9日(金)から、神戸の元町映画館で6月17日(土)から、それぞれ上映予定。(元町映画館は磯部監督の『コーンフレーク』と日替わり上映)
映画『凪の憂鬱』予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 ・シアターセブン 6月3日(土)~ ・京都シネマ ・元町映画館 ・塚口サンサン劇場 ■サイト |