東京会場でも大人気だった特別展「毒」の大阪展が、3月18日(土)に開幕した。
会場入り口
毒矢や「トリカブト」など、漫画やアニメ、映画、様々な創作物に登場するものも多い「毒」という存在。そんな毒を本企画では「ヒトを含む生物に害を与える物質」「通常では毒とならないが、取りすぎると毒性を持つもの」「一部の人には毒となってしまうアレルギー物質」と定義して、多種多様に展示している。
会場はまず毒の世界への入り口として、身近な毒の展示で始まる。普段の生活の中で当たり前に目にする物も毒として紹介されており、「酒」や「埃」も展示されている。身近な毒の展示を見終えると、今度は巨大なイラガの幼虫とセイヨウイラクサ、ハブとオオスズメバチの大型模型が出迎える。こうして来場者は毒の世界へと誘われていく。
イラガの幼虫の大型模型
順路を進んでいくと、漫画やアニメで知っている人も多いであろう「トリカブト」の標本や、毒矢の模型、歴史ものや医療ものの話に登場することがある「鉛白入りの白粉」の見本と、使用した女性の模型なども並んでおり、漫画・アニメなどのファンやクリエイターの参考にもなりそうな膨大な毒の資料が並んでいる。
トリカブトの標本
展示の構成は5章に分かれており、順を追って進んでいくことで毒の世界を深く知り、改めて「毒とは何だろう」と考えさせられるような作りとなっている。また展示装飾は蛍光ピンクや紫、黄緑などカラフルな色合いになっていて、鑑賞に入りやすいデザインが施されている。
さらにYouTubeを中心に活躍する東大発の知識集団QuizKnock【クイズノック】から出題される「毒」クイズが展示内に散りばめられたり、人気キャラクター「秘密結社 鷹の爪団」が至る所に登場したりするなど、来場者がより楽しく学べるコラボが多数展開されている。
QuizKnockからの挑戦状
音声ガイドは来場して機器をレンタルする方法と、スマートフォンに専用アプリを入れて視聴する方法の2つが用意されている。機器をレンタルする場合、BiSHによるタイアップソング『UP to ME』やアイナ・ジ・エンドの特別コメントを視聴可能。スマートフォンでの場合、音声ガイドを大阪会場終了の5月28日(日)まで楽しむことができる。アプリは事前にダウンロードしておくと、スムーズに観覧に進めるのでお勧めだ。
会場入り口すぐの音声ガイドコーナー
会場には他に特別展「毒」限定の写真機や、アニメ化決定の大人気作品『薬屋のひとりごと』のコラボイラストが展示されている。4月3日からは来場者に先着で『薬屋のひとりごと』コラボシールなどの配布も予定されている。コラボ配布はいくつか種類があるので公式サイト(https://www.ktv.jp/event/dokuten/specialdoku/)で是非チェックして欲しい。
同じく会場には特設ショップが展開されている。大阪会場限定のものをはじめ、本展覧会のグッズが多く並ぶ。
中でも公式図録はしっかりとしたハードカバーに、箔押しの模様が美しい装丁。中身は国立科学博物館の9名の研究者によって書かれているだけあって、読み応えはもちろん資料としても優れたものになっている。来場の際は是非とも手に入れていただきたい。
グッズショップに並ぶ公式図録
特別展「毒」は、5月28日(日)まで、大阪市立自然史博物館で開催中。
詳細情報 |
■日程 3/18(土)~5/28(日) 9時30分~17時(入場は16時30分まで) ※休館日:月曜休館(ただし、3月27日、4月3日、5月1日は除く) ■料金 ■会場 ■サイト |