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WOWOWから映画出張案内 小山薫堂・安西水丸が来阪

WOWOWシネマの「W座からの招待状」と全国のミニシアターとのコラボ企画「旅するW座」が、11月9日(金)に大阪・十三の第七藝術劇場でスタート。記念すべき第1回目の当日は、同番組の案内人・小山薫堂さんと安西水丸さんが駆けつけ、映画ファンを前にトークを披露した。


登壇した安西水丸さん(写真左)と小山薫堂さん

「W座からの招待状」はWOWOWシネマの人気番組。放送作家・脚本家の小山薫堂さんと、イラストレーターの安西水丸さんが案内人をつとめ、“今、観るべき本物の映画”を紹介するというものだ。今回は番組を飛び出し、リアルな場に。「W座のおすすめ作品を劇場で無料上映することで、より多くの人に楽しんでいただこう」(WOWOW担当者)という主旨のもと、全国の単館系映画館で「旅するW座」をスタートさせた。

第1回となった9日(金)は、大阪の第七藝術劇場を貸し切って、フランスから届いたヒューマンドラマ『愛のあしあと』を上映。終了後に小山さんと安西さんが、映画ファンの拍手で盛大に迎えられながら登壇した。


軽快に会話を弾ませる2人

あいさつを終えた小山さんは「今回皆さんは無料で鑑賞されたんですよね。無料っていいですよね」と語りかけ、会場を沸かせた。安西さんが「最初、第七藝術劇場ってどんなところだろうと思ったけど、雰囲気があっていい映画館ですね」と上映場所に触れると、小山さんも「シネコンにはない良さがありますよね」とうなずくことしきり。


小山薫堂さん

その後2人は自由にトークを展開。洋画における邦題の付け方や、今回の作品を鑑賞した時の裏話など、“ここでしか聞けない話”も多く飛び出した。「映画についてどうでもいいことを語り合うのは、映画を見た者の特権」という話が出て、この日つめかけた映画ファンから共感の声が上がる場面も。小山さんが安西さんに鋭く“ツッコミ”を入れる一幕もあり、観客の笑いを誘っていた。


安西水丸さん

小山さんは「映画は好き嫌いがあるもの。でもそれはお互いの価値を否定するわけではない。だからそれぞれが好きな映画を楽しんでいけばいいと思います」と発言。安西さんは「WOWOWで上映される作品には、普段なかなか観ることのできない“シブい”映画も多いので、ぜひ鑑賞してもらえたら」と話した。
最後に2人が「こういう単館系の映画館はずっと守っていきたい場所。皆さんもどんどん劇場に足を運んでください」と呼びかけて、トークライブが閉幕。映画ファンから再度、惜しみない拍手が送られた。


多くの映画ファンが2人のトークに聞き入った

「旅するW座」は、第七藝術劇場で11月16日(金)にも開催される。観覧無料。10:10の開館時より整理券を配布する。

■サイト
WOWOWシネマ「W座からの招待状」
http://www.wowow.co.jp/movie/wza/
WOWOWの人気番組がナナゲイに 名作を無料上映 【キネプレ記事】
http://www.cinepre.biz/?p=2753