サイレント映画時代の「忘れられた天才」チャーリー・バワーズの、日本で初めての特集上映が実施される。関西では大阪のシネ・ヌーヴォで11月19日(金)・20日(土)、神戸映画資料館で11月21日(日)に開催。
チャーリー・バワーズは、サイレント映画時代末期の1920年代後半に、さまざまな作品を生み出した作家。
ドタバタコメディ(スラップスティック)と、ストップモーションのアニメーションを融合させるなど、他の映画監督たちとは一線を画するオリジナルティを追求した。
作中では、発明家を演じることが多く、巨大な機械やへんてこな発明品を作りながら、アニメと実写の融合で、他に類を見ない映像世界を作り出している。
後世にはほぼ語り継がれていなかったバワーズだが、21世紀に入ってから作品のデジタル修復が行われ、再評価されつつある。
今回はその、「忘れられた天才」チャーリー・バワーズの、日本で初めての特集上映。
『たまご割れすぎ問題』(1926年、23分)、『全自動レストラン』(1926年、23分)、『ほらふき倶楽部』(1926年、21分)、『怪人現る』(1928年、22分)の合計4作品を、今回の上映用に録音した伴奏音楽をつけて上映する。
本上映会の企画協力者であり、サイレント映画時代の作品に造詣が深い、クラシック喜劇研究家のいいをじゅんこさんは、
「シュールでポップなストップモーション・アニメーションと実写のドタバタが織りなす、チャーリー・バワーズの奇妙な世界。サイレント映画史上最狂にしてもっとも無垢な天才が、100年近くの時を経て初めて日本にお目見えします。一人でも多くの方に、バワーズとの衝撃の出会いを果たしてほしい!と心から願っています」
と呼びかけている。
特集上映「NOBODY KNOWS チャーリー・バワーズ」は、関西では大阪のシネ・ヌーヴォで11月19日(金)・11月20日(土)、兵庫の神戸映画資料館で11月21日(日)にそれぞれ実施予定。
主催は、NPO法人プラネット映画保存ネットワーク。問い合わせは神戸映画資料館 078-754-8039まで。
詳細情報 |
■開催日程 ・シネ・ヌーヴォ 11月19日(金)18:20~ 11月20日(土)13:30~ ※20日(土)の上映後は鈴木卓爾(映画監督)トーク ・神戸映画資料館 ■料金 ■映画館 神戸映画資料館 ■サイト |