タリバン政権の動きが国際情勢に大きな影響を与えている現在、アニメーション映画『ブレッドウィナー』が再注目されている。大阪のシネ・ヌーヴォ、京都の出町座で上映が決定。
1996年以降2001年まで、アフガニスタンの多くの地域を支配下に置いていたタリバン政権。いったんアメリカ合衆国の侵攻により撤退するも、それ以降も活動を拡大。2021年5月から攻勢が激化し、8月にはアフガニスタン全土を実効支配。アフガニスタン・イスラム首長国の建国を宣言するなど、国際情勢に大きな影響を与えている。
現在のタリバン政権は、2001年までの旧タリバン政権同様、イスラム法の極端な解釈に基づく支配が復活していると言われている。娯楽を禁じるという視点で、コメディアンや民族音楽の歌手の殺害なども行われており、緊迫した情勢が続いていると報道されている。
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そんな情勢下にあることで、再注目されたのが、アニメーション映画『ブレッドウィナー』(2017年、94分)だ。
旧タリバン政権下のアフガニスタンを舞台にした作品で、その過酷な日常を生き抜く少女や家族を描き、第90回アカデミー長編アニメーション賞にノミネートされたほか、多数の国際的な映画賞に輝くなど大きな反響を呼んだ。
全国で今回のタイミングで、再上映が次々と決定した『ブレッドウィナー』。
関西では、大阪・九条のシネ・ヌーヴォXで9月11日(土)から9月17日(金)まで、京都の出町座で9月17日(金)から9月23日(木)まで上映予定。
ちなみに出町座では、9月17日(金)から、同じくタリバン政権下のカブールを舞台にしたアニメーション映画『カブールのツバメ』(2019年、82分)も上映する。
『ブレッドウィナー』予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 ・シネ・ヌーヴォX 9月11日(土)〜 9月17日(金) ・出町座 ■映画館 出町座 ■サイト |