リトビアのクリエイターが1人で完成させたセリフなしのアニメーション映画『Away』が関西で1月22日(金)以降公開中。映画祭での絶賛や東京での話題を受けて、続々と公開館が増えている。
長編アニメーション映画『Away』(2019年、81分)の監督は、ラトビアの新進クリエイター、ギンツ・ジルバロディス。1人で監督以外にも製作・編集・音楽なども担当し、3年半かけて制作した。
セリフが一切なく、飛行機事故で島に不時着した少年が、美しい風景の中をバイクで駆け抜けていく姿を描いたロードムービーとなっている。
世界最大のアニメーション映画祭として知られるアヌシー国際映画祭では、「実験性・革新性のある長編作品」を対象に新設されたコントルシャン賞で、見事初代グランプリを受賞。2020年第92回アカデミー賞長編アニメーション部門の最終候補32作品に選ばれたほか、日本でも新千歳空港国際アニメーション映画祭の審査員特別賞を受賞するなど、各国で高く評価されている。
8歳のころからアニメーションを作り始めたというギンツ・ジルバロディス監督。『Away』が完成した時で弱冠25歳という新進気鋭のクリエイターだ。
『Away』が初の長編アニメーションであり、それまでは短編を制作。より大きなストーリーを描きたくなり、短編の集大成としての長編づくりに挑んだ。アニメづくりはほぼ独学。実写映画にも刺激を受け、とくに『北北西に進路を取れ』『裏窓』『博士の異常な愛情』『2001年宇宙の旅』『タクシー・ドライバー』『カッコーの巣の上で』『七人の侍』などを、大きな影響を受けた映画だと語る。
日本のアニメやゲームからの影響も大きく、とくに宮崎駿監督の『未来少年コナン』や、ゲーム「ワンダと巨像」「人喰いの大鷲トリコ」「風ノ旅ビト」からのインスプレーションは大きいという。
「物語のメインテーマは『人とのつながり』。私自身も世界とつながるのが楽しみです」と語るギンツ・ジルバロディス監督。
その独特の世界観と映像美、音楽とアニメーションにひたる体験を、ぜひ映画館で味わっていただきたい。
映画『Away』は、大阪のテアトル梅田、なんばパークスシネマ、京都の出町座、兵庫のMOVIXあまがさきなどで1月22日(金)から公開中。
映画『Away』予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 [大阪] テアトル梅田、なんばパークスシネマ、MOVIX堺、MOVIX八尾 1月22日(金)~ [京都] [兵庫] ■サイト |