2018年3月にいったん閉館した京都みなみ会館が、2019年夏に移転して再オープンすることが発表。30席、54席、126席の3スクリーンになる。オールナイト上映などの名物企画も行っていく予定。
京都みなみ会館は、京都市南区のミニシアター系映画館。1963年12月に創業され、1988年にはリニューアルオープンした。154席の大型スクリーンを擁し、多様な映画作品を上映。ゴジラなどの怪獣・特撮映画の特集や、定期的に催されるオールナイトイベントなどで親しまれてきた。
2016年には、デヴィッド・ボウイの初主演作品『地球に落ちてきた男』の上映権を獲得するなど、映画館の枠を飛び出した活動も精力的に行ってきた。
だが惜しまれつつも、2018年3月末に閉館。理由は施設の老朽化によるもの。補修工事では対応出来ない箇所も出ていたことから、この場所での営業継続を断念し、移転することとなった。
大きな反響となった同館の閉館ニュース。今後の去就が心配されていたが、新たな場所での2019年夏スタートが明らかになった。
場所は、旧・京都みなみ会館の斜め前。銀行の跡地をリノベーションした3階建ての劇場で、以前の154席の規模に近い126席と、30席、54席と小ぶりのシアターを加えた3スクリーンを擁する。126席のシアター1が1階、54席のシアター2と30席のシアター3が2階に入る。
京都みなみ会館の担当者は「新作ロードショーはもちろんの事、オールナイト上映や特撮映画などの特集上映も引き続き企画していく」と話す。
シアター1は、「旧・みなみ会館の劇場内を再現する!」というコンセプトでの設計だといい、20年前頃に仕入れた古い椅子の型を、フランスのキネット社が再現予定。35mmフィルムの映写機も常設する。
新生の京都みなみ会館は、2019年夏にオープン予定。
これで京都のミニシアター系映画館のスクリーン数は、京都シネマの3、出町座の2を合わせて合計8スクリーンとなる。2017年までは京都シネマ3、立誠シネマ1、京都みなみ会館1の合計5だったため、京都でのミニシアターの幅がますます広がった。
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■時期 2019年夏 ■映画館 ■サイト |