現在公開中の映画『ビブリア古書堂の事件手帖』の舞台挨拶付き試写会が10月10日(水)大阪・TOHOシネマズなんばにて開催され、黒木華さん、野村周平さん、三島有紀子監督が登場。全員が関西出身ということもあり、終始関西弁が飛び交う賑やかな舞台挨拶となった。
シリーズ累計680万部を突破する人気ミステリー小説を実写化した映画『ビブリア古書堂の事件手帖』は、北鎌倉の「ビブリア古書堂」を舞台に50年の時を越えて2冊の本に隠された秘密を解き明かすストーリー。人見知りだが本に対しては並外れた情熱と知識を持つビブリア古書堂の店主・篠川栞子を黒木さん、ひょんなことからビブリア古書堂で働くことになる青年・大輔を野村さんが演じている。そのほか、成田凌さん、夏帆さん、東出昌大さんら豪華キャストが集結し、「幼な子われらに生まれ」や「しあわせのパン」の三島有紀子監督がメガホンをとった。
満席となった会場からの大きな歓声を受け、笑顔で登場した3人。黒木さんは「地元でこんなにたくさんの人たちに囲まれながら舞台挨拶ができることを心から嬉しく思います」と挨拶すると、野村さんも「地元が近い大阪で舞台挨拶をやらせてもらえるのは嬉しい限り」と喜んだ。三島監督の挨拶の番になると客席から応援ボードが掲げられ、それを見た三島監督は「早く関西の皆さんに観ていただきたかったので、本当に嬉しいです」と感激の表情に。応援ボードを見た野村さんが「三島有紀子、早く結婚しろ?ファンクラブでもあるんですか(笑)」とボケると会場は笑い声に包まれた。
黒木さんと三島監督は大阪、野村さんは兵庫と、全員が関西出身ということもあり3人は終始関西弁を織り交ぜリラックスモードでトークを展開。黒木さんは初共演となった野村さんの印象について「賑やかな方なのかなと思ってたんですけど、会ってみると空気を読みながら気遣いできる人でした」と話し、野村さんは「僕みたいなタイプは嫌いなのかなって思ってたんですけど、僕の話を笑顔で聞いてくれて本当に栞子さんがいるようでした」と黒木さんを絶賛。2人のやり取りを見ていた三島監督は「仲良くやってはりましたね。野村さんは本当に優しい人。黒木さんは野村さんを観察しながらジリジリ寄ってくる(笑)」と話し、撮影中には3人で食事をしたことも明かした。
本のことになると無我夢中になる栞子を演じるにあたり、三島監督からの提案で自身の癖である髪を耳にかけるしぐさを役に取り入れた黒木さん。本の話になると饒舌になる栞子だが、実際の黒木さんは「地元の友達と喋るときは間があんまりないけど、基本的に聞く側が多いですね」とのこと。野村さんも「めちゃくちゃ聞き上手ですよ。じゃないと僕なんかと一緒におれないでしょ(笑)」と同調。活字恐怖症の青年・大輔を演じた野村さんは、自身も活字が苦手だと告白。三島監督からは「(野村さんが)本を読まないって聞いていたので、ちょうどいいかなって」と意外なキャスティング理由が語られた。
本を読まない野村さんは、たくさんの本が並ぶ古書堂のセットに感激していた黒木さんと三島監督を思い出し「この2人の小説に関する会話に全くついていけなかった。2人ともテンション上がってるけど、何がおもろいのか全然わからん!」と話すと会場から笑いが。三島監督は「本を読まないことを置いたとしても、まっすぐで素直な大輔は野村さんにぜひやってほしいなと思っていた。真面目な話をちょっとぐらいしとかんと」とフォローすると、野村さんは「監督、今日も素敵ですよ」と返し、三島監督は「ええねん!そんなん!」と勢いよくツッコミを入れ会場は爆笑。そのやり取りを見ていた黒木さんは「現場でもこんな感じでした。2人の付かず離れずの姉弟ケンカを見ているようです」と笑っていた。
最後に野村さんは「照明、アングル、役者、すべて完璧に揃っていて、しっかりとしたミステリーになっています」と自信たっぷりにコメント。黒木さんは「鎌倉の風や古本の匂いを感じながら観ていただけたら」とアピール。三島監督は「死んだ人の思いは今を生きている人にいろんなかたちで伝わると信じています。そんな奇跡な瞬間をこの映画では描きたかったので、それを見つけていただけた幸せです」と話し、舞台挨拶を締めくくった。
映画『ビブリア古書堂の事件手帖』は11月1日(木)より全国公開中。
映画『ビブリア古書堂の事件手帖』予告編 |
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