大阪の映画制作助成プロジェクト「CO2」から生まれた藤村明世監督の『見栄を張る』が、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで6月9日(土)から公開される。元町映画館・ジストシネマ和歌山でも上映。
「CO2」とは、大阪を映像文化の創造・発展拠点にすることを目指し、映画制作者の人材発掘・育成を行ってきたプロジェクト「シネアスト・オーガニゼーション大阪」(CO2)のことで、同作はその第12回助成作品に選ばれた3本のうちの1つ。
監督を手掛けたのは、本作が長編デビューとなる藤村明世さん。第36回ぴあフィルムフェスティバルなどで評価された新鋭監督で、先日カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した『万引き家族』の是枝裕和監督がプロデュースする短編オムニバス『十年』のうちの1本も担当している。
物語は、葬式で参列者の涙を誘うための「泣き屋」という仕事の女性を描いており、主人公の28歳の売れない女優・絵梨子を、久保陽香さんが務めている。
同作には是枝監督からもメッセージが寄せられており、
「人は何故泣くのか?生者への見栄なのか、死者への浄化なのか?未熟な女優である主人公は、泣くことを職業にした姉の存在を通して、泣くことの、そして、女優であることの意味を考えていく。爽やかな読後感の残る好編」と評価されている。
東京・渋谷のユーロスペースなどで、今年3月末より上映されていた本作。今回は、大阪をはじめ関西への凱旋上映となる。
映画『見栄を張る』は、大阪・九条のシネ・ヌーヴォで6月9日(土)から6月29日(金)まで、神戸・元町映画館で6月16日(土)から6月22日(金)まで、ジストシネマ和歌山で6月15日(金)から6月28日(木)まで、それぞれ上映予定。
映画『見栄を張る』予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 ・シネ・ヌーヴォ 6月9日(土)~6月29日(金) ・元町映画館 ・ジストシネマ和歌山 ■映画館 元町映画館 ジストシネマ和歌山 ■サイト |