映画『ニワトリ★スター』の大阪公開初日舞台挨拶が、3月24日(土)にシネ・リーブル梅田で開催。井浦新さん、成田凌さん、紗羅マリーさん、ペロンヤスさん、シャックさん、マグナム弾吉さん、かなた狼監督が登壇した。
映画『ニワトリ★スター』は、かなた狼監督の初監督作品。東京の片隅にある奇妙なアパートで自堕落な共同生活を送る雨屋草太(井浦新さん)と星野楽人(成田凌さん)のだらだらと過ごす日々が、あることをきっかけに大きく狂いだしていく様を描いたラブ・バイオレンス・ファンタジー。監督自身が執筆した同名小説を原作に制作された。
井浦さんは、「この『ニワトリ★スター』が撮影された大阪で無事本日初日を迎えさせてもらいました。本当にありがとうございます。皆さんのおかげです」と感慨深げ。
成田さんは、「こんにちは。おおきに、ありがとうございますっ!」と、大阪弁を披露して観客を沸かせた。
井浦さんと成田さんは撮影の約10日前から、大阪で同棲生活をしていたという。その様子を、「激しいラブラブ同棲を」と井浦さんが話し、「激しいラブラブちゅっちゅ生活で」と成田さんも返す。共同生活中は役名で呼び合い、井浦さんは役柄に合わせ関西弁で生活していたそう。別のドラマ撮影で関西弁を使っていた成田さんは、今も話せるかと尋ねられると、「もちろんや!」と元気に答えるも、その後が続かず、井浦さんとともに、今では全く関西弁が出てこないと苦笑した。
共同生活では、作中の草太と楽人のようにだらだらと、特別なことをするわけでもなく、とにかく歩いて電車乗って過ごしていたという2人。 その中で、シネ・リーブル梅田にデートに来たこともあったとか。
井浦さんは、「その日朝起きて、何しよっかから始まって、映画観に行こうってなってシネ・リーブルに来て。ちょっと題名は忘れちゃったんですけど(笑)。それで2人で観に来て、まただらだらと2人で帰っていって。電車乗って、歩いて。道全然わかんないって言いながら」と記憶をたどるように回想した。
共同生活中はいろんなことが起きたそうで、成田さんが起こした『人生初のトイレ詰まらせ事件』のエピソードも。井浦さんが冷静に対処し、黒門市場に、すっぽん(=トイレの詰まりを解消するためのラバーカップ)を買いに行って直してくれたことに、成田さんは「(井浦さんには)生きるすべを教わりました。力強く」と尊敬の眼差しで感謝した。
また成田さんは撮影の合間に、本作が映画初出演となった紗羅さんを店に呼び、芝居について熱く説教気味に語ったことを思い出し赤面。
一方で、紗羅さんは、成田さんが役作りのため過酷な減量している目の前で、ばくばく食べていたことを暴露される。
映画とは違う、共演者らの和気あいあいとした雰囲気に観客は大いに沸いた。
さらに、スペシャルゲストとして、主題歌の『碧の空』を歌うナカムラさん(モアリズム)が登場。ギター演奏と生歌が披露され、会場は感動に包まれた。
最後に成田さんは訪れた観客に感謝を伝え、「ちょっと過激なシーンとかもあるんですが目を背けず、この映画すべてを肯定してほしくて。観終わったらいろいろ考えることがたくさんあると思うんですけど、そういろいろ考えた末に自分を肯定してほしくて、大切な人を大切にしてほしくて」と挨拶。「そういう映画になっています。本当に力強い作品だから、今日という日をいい思い出にして帰ってください。本当に今日は、おおきにありがとうございました!」と再びの「おおきに」で沸かせた。
井浦さんは、「10年前にまだ『ニワトリ★スター』というタイトルさえも決まってないときに監督と出会って、俺はいつか映画撮るから、そのとき頼むな、ってそう言ってくれて。今こうやって皆さんに観ていただいているところまできました。だから今日この日を大阪で、大阪で撮ったこの映画が皆さんに観ていただけることを本当にありがたく思っています。皆さんの人生の中で、この『ニワトリ★スター』という作品が記憶に残る2時間15分になったらとても幸いです」と、熱い思いを。
かなた監督は、「役者も制作陣もベストを尽くしてこれが僕らの『ニワトリ★スター』のすべてです。本当に公開が始まって、映画っていうのは僕らだけが頑張っても観客の皆さんがいないとだめなんですね。いいことを本当にいいなって思った人は(SNS等で)どんどん広めてください。そしたらまた新しい映画がどんどん生まれていくんで宜しくお願いします。ぜひ楽しんでいってください」と、力強くアピールした。
映画『ニワトリ★スター』はシネ・リーブル梅田、シネマート心斎橋で公開中。今後も元町映画館、出町座など順次公開予定。
映画『ニワトリ★スター』予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 3月24日(土)~ ■映画館 シネマート心斎橋 ■サイト |