被爆高齢者のための特別養護老人ホームを撮影したドキュメンタリー映画『夏の祈り』(95分)が、10月20日(土)から大阪・九条のシネ・ヌーヴォで公開される。11月9日(金)まで。
スーパーサウルス提供 |
被爆者の祈りを鮮烈に、そして真摯にとらえた映画が大阪で上映される。
映画の舞台は、被爆高齢者のための特別養護老人ホーム「恵の丘長崎原爆ホーム」。入居者たちはここで1年に数回、ホームを訪れる小中高生に向けて劇を上演する。題材は「あの夏の日に遭遇した自らの被爆体験」。1945年8月9日、太平洋戦争終結間近の長崎に落とされた原爆と、その後の体験を語り継ぐために行われているという。
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監督は坂口香津美さん。NHKなどのドキュメンタリー番組や劇映画を多く手掛けてきた映像作家。本作ではじめてドキュメンタリー映画を監督した。また、寺島しのぶさんがナレーションとして参加している。
児童養護施設の取材から、本作の登場人物の1人に巡り合ったという坂口さん。そこで「原爆ホーム」という聞き慣れない言葉に衝撃を受け、撮影を始めたという。
「何よりもまず、自らの被爆体験を演劇にして演じる姿を観てほしい」と話すのは、本作のプロデューサー落合篤子さんだ。「普段は車椅子で生活されている方々が、職員の手を握り、床をはって、必死に演じる、『若い世代に、被爆の恐ろしさと平和の尊さを伝えたい』という思いが痛いほど伝わって来ます」と訴えかけている。
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大阪・九条のミニシアター、シネ・ヌーヴォで10月20日(土)から公開。11月9日(金)まで。
■予告編
■上映日時
10月20日(土)~11月9日(金)
■映画館
シネ・ヌーヴォ
(大阪市西区九条1-20-24 、TEL 06-6582-1416)
■サイト
シネ・ヌーヴォ
http://www.cinenouveau.com/
『夏の祈り』公式サイト
http://www.natsunoinori.com/