京都の東寺近くのミニシアター「京都みなみ会館」が2018年3月末の閉館を発表した。2018年中の営業再開を目指し、移転先を調整中。
京都みなみ会館は、京都市南区にあるミニシアター系映画館。1963年12月に創業され、1988年にはリニューアルオープンした。154席の大型シアターを擁し、多様な映画作品を上映。ゴジラなどの怪獣・特撮映画の特集や、定期的に催されるオールナイトイベントなどで親しまれている。
2016年には、デヴィッド・ボウイの初主演作品『地球に落ちてきた男』の上映権を獲得するなど、映画館の枠を飛び出した活動も精力的に行ってきた。
今回の閉館の理由は、施設の老朽化によるもの。「近年の老朽化が激しく、補修工事では対応出来ない箇所も出ていた」ことから、来場客に安全に利用していただくためにも修繕が必要に。だが借地契約を更新しながら大規模の修繕を行うことが困難となったため、営業継続をいったん断念することとなった。
現在は、移転候補地の調整を行っており、2018年中の営業再開を目指す予定だという。
閉館は2018年3月末日を予定。最終月の3月には、同館の歴史を彩る作品をセレクトして上映する「さよなら特別興業」の開催を予定しているという。
なお京都のミニシアター系映画館は、現在は京都・烏丸で京都シネマが4スクリーンを運営中。
河原町にあった立誠シネマは、京都市による元・立誠小学校の跡地活用の方針決定により、今年2017年7月に閉館。後継となるカフェ・書店・シアターの複合施設「出町座」が、出町桝形商店街で現在開館準備中。公式サイトも始動し、正式オープン日の告知が待たれている。
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■閉館日 2018年3月末 ■映画館 ■サイト |