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梅田で『この世界の片隅に』公開1周年記念イベント 片渕監督と大勢のファン集結の様子を完全密着レポート

11月12日(日)映画『この世界の片隅に』の公開1周年を記念した舞台挨拶が、大阪・テアトル梅田にて開催。片渕須直監督が登壇し、集まった観客を前に1周年の感謝の気持ちと2年目の上映に向けての思い、ロングバージョンの意気込みなどを語った。立ち見席も完売するほど大勢の観客が集まった1日を、上映前から密着した。

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昨年の11月12日(土)に公開され、現在では日本のみならず海外でも上映されている本作。テアトル梅田では公開初日から今年8月25日(金)までの287日間上映され、上映期間では同館歴代1位の期間に。同作の上映館の中でも最長連続上映となった。
今回、本作の公開1周年を記念し、期間限定で再上映が決定。ちょうど1周年の今年11月12日(日)に片渕監督の舞台挨拶が決まると、座席指定券は早々に完売。立ち見席も前日には売り切れ、未だ愛され続けている作品であることが証明された。

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ロビーにはファンアートの展示がぎっしり

開場前から上映を待つ人たちで劇場内はいっぱいに。ロビーには同館の呼びかけで集まったファンアートが展示されており、キャラクターが描かれたポストカードや缶バッチなど愛が溢れた作品がぎっしり。中にも主人公すずが描かれた特注ケーキもあり、集まったファンを驚かせた。
開場すると、一斉に入場口へ。上映を待ちわびるファンは、興奮を隠しきれない様子でシアターに入っていった。

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丁寧に描かれたイラストポストカードがずらり
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キャラクターが描かれた缶バッチ。種類も豊富
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主人公・すずが描かれた特注ケーキ。これにはファンもびっくり!

この日、片渕監督は東京での舞台挨拶を終えた後に大阪入り。上映終了30分前に同館に到着した片渕監督は、まずファンアートが展示されているロビーに。
ファンアートをじっくり見ながら片渕監督は「この作品を応援してくれる人は、ほかの方々も楽しませようと考えてくれている。それが、いつまでも上映が続いていることに繋がっています」と笑顔でコメント。
SNS以外でもファン同士がリアルなコミュニケーションをとっていることもこの作品の特徴でもあるが、これについては「自分の中にとどめたくないと思ってくれている。自分ひとりじゃなくて、できるだけたくさんの人たちと思いを共有したいって気持ちが強いですよね」と嬉しそうに話してくれた。片渕監督は舞台挨拶ギリギリまでファンアートをじっくり見て、その後ファンとの交流を楽しんでいた。

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展示物を手に取る片渕監督
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ファンアートをじっくり見る片渕監督。嬉しそうな表情を浮かべていた
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ファンアートを前に記念撮影

上映後、観客からの拍手で登場した片渕監督。挨拶と同時に最前列の観客が持っていた横断幕を見て「光るんだ!この横断幕」と驚き、早速観客を笑わせた。
1周年を迎えたことについて「単に1周年というわけじゃなくて、その間もずっと上映が続いていた。今日で366日目。こんなにたくさんの人たちが今日もまた来てくれた」とロングラン上映を支えている観客に感謝を述べた。

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上映後の舞台挨拶に登壇した片渕監督

テアトル梅田での舞台挨拶も3回目。気心を知る間柄なのか「『いつもの部屋です』と控え室に案内される(笑)映画が完成してからも、たくさんの仲間たちと仕事ができている」と劇場スタッフにも感謝を伝える片渕監督。
また、東京での舞台挨拶にも駆け付けたファンを見つけ「今日の朝、新宿にいた人がまたここに(笑)同じ顔ぶれに出会うこともあるし、新しい方々に出会うことも。ずっと続けてこれて良かったし、ありがたい。自分自身のとってもいろんな経験になった」とコメントした。

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集まった観客を前にトークを繰り広げた片渕監督

観客とのコミュニケーションの中で、物語の舞台となった呉出身の方から当時の様子を聞くことがあると話す監督。
「自分たちが作った映画は、すずさんが見た小さな片隅の中の出来事しか描かれていない。でも、すずさんが住んでいた呉の街には、すずさんが見ていない外側があって。外側の話をたくさん聞かせてもらったことで、すずさんがより一層そこにいたんだなと思えるようになった」と上映を続けてきて感じたことを明かした。

東京での舞台挨拶でロングバージョンの制作が発表された本作。
「今までご覧にいただいていたものとちょっと違う、すずさんの別の物語が加わります。こういう風に作ろうと筋道が立った。これは決定事項。これから作ります!」と監督から改めて発表されると、この日一番大きな拍手が。
その拍手を受け「そんなに簡単にできないですから、首を長くして待っていてください」と観客にしっかりアピールした。

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2年目の上映に向けて、気持ちを新たにする片渕監督

2年目の上映に向け、さらに意気込む監督。しばらく上映が続くことに改めて感謝しながら「日本国内でも約200万人以上。海外でも約20万人が観てくれている。新しい仲間、新しい友達が増えていくような、そこも含めて2年目にも期待したい」と舞台挨拶を締めくくった。

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サイン会ではファン一人ひとりに声をかけながらサインしていた
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劇場外まで続くサイン会参加の列
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片渕監督からのサプライズ。トロフィーと町山大賞のメダルが展示

舞台挨拶終了後にはサイン会が実施され、長蛇の列が。片渕監督もスケジュールが許す限り、一人ひとりの声に耳を傾けながらサインをしていた。観客の中には作品への思いが溢れ、涙する人も。片渕監督もその声をしっかり受けとめながら涙している姿が印象的だった。
ファンアートの展示スペースには、片渕監督が持参した貴重なメダルとトロフィーが飾られるサプライズも。ロビーでは写真撮影など観客同士のコミュニケーションが自然的に発生していた。

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8月の最終上映にも参加していた女性は、監督からサインをもらって笑顔に

終了後、片渕監督はtwitterに「一人一人のお客さんと言葉を交わして、別れ際の挨拶が『また会いましょう!』なんですね。しかも、具体的に次にいつどこで会うかわかった上でいっている。こんな幸せな映画ってあるんだろうか、と思ってしまいます。」と投稿。多くの観客にとっても、思い出に残る1日になったことに違いない。

映画『この世界の片隅に』は、大阪・テアトル梅田にて再上映中。
当初、一週間限定上映の予定だったが好評を受け、11月24日(金)まで期間延長が決定した。

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ファンの皆さんで記念撮影。片渕監督も注目していた横断幕も
詳細情報
■上映日程
~11月24日(金)

■映画館
テアトル梅田
大阪市北区茶屋町16-7梅田ロフトB1F、TEL 06-6359-1080

■サイト
『この世界の片隅に』公式サイト
テアトル梅田