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今回は短編と長編の2部門! 大阪のミニシアター・シアターセブンが自主制作映画を募集中

大阪・十三のミニシアター、シアターセブンが、自主制作映画の上映作品を募集中。応募〆切は9月30日(土)。今年冬から春にかけて上映予定。今回から短編部門を設立。

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シアターセブンは、2011年に大阪市・淀川区にオープンした複合施設。大阪の阪急十三駅徒歩3分に立地し、1階上には、大阪のミニシアターとして著名な第七藝術劇場がある。シアターセブンでは映画以外にも様々なイベントを複合的に行ってきたが、映画に関してはミニシアター系作品を中心にセレクト。36席のBOX2をメインシアターに据え、さまざまな映画を上映してきた。
2015年秋からは、映画のデジタル化によって増加していく自主制作映画の中から良作を発掘するべく、自主制作映画の上映作品をスタートした。
第1弾は2016年2月から4月まで4組7作品を上映。第2弾は2017年5月から6月まで、応募20作のうちから3組6作を上映。
今回で3回目となる。

今回からは、新たなに「短編部門」を設立。過去2回の開催を通して、自主制作映画の監督は「長編以上に、多くの短編作品を撮っていること」がわかったと話す担当者。
短編映画はその性質上、劇場公開されることは珍しく、観られる機会が非常に限られていることから、「複数作品を1パッケージとする」ことで、1週間興行を可能にするという。
「長編は撮っていないからと諦めていた制作者の方にも、ぜひご応募いただきたいです」と呼びかけている。

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大阪・十三のシアターセブン

また、同企画の応募用紙に「宣伝計画」という項目があるのも特徴の一つ。
「作品内容はもちろんのこと、1週間の興行を盛り上げたいという熱意とその戦略を重視し、上映作品を選ばせていただいております」と話す担当者。
「ユニークで効果的な宣伝方法や関連イベントの開催など、興行を盛り上げるための手段は作品の数だけ存在する」として、宣伝面でも大きく盛り上げてくれる制作者を募っている。

ちなみに前回の第2回では、たとえば末長敬司さんの『星を継ぐ者〈ディレクターズカット版〉』では、人気女優の吉岡里帆さんが主演した作品で、吉岡さんの舞台挨拶が実現したことから、100名を超える観客が来場。
ほかにも作り手と観客の交流が多くみられるのが本企画の特色で、上映後にはロビーで作品の感想を話したり新たな交流の機会を得たりしていることも多いという。
「制作者とお客様の距離の近さも、自主制作映画の、そして本企画の特徴でもあります」と担当者は呼びかける。

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第1回開催時の舞台挨拶の様子

作品の応募〆切は9月30日(土)、当日消印有効。

長編部門の条件は、劇場未公開作品で原則60~120分程度、ジャンル(ドラマ、ドキュメンタリー、アニメーション等)は問わない。
短編部門の条件は、「〇〇監督特集、○○映画特集、学生映画」など、「自由に設定したテーマに沿って、2作品以上のパッケージ」の応募が必要。上映作品の中に劇場未公開作品を1作品以上含める。1作品は原則40分まで、全作品合計60~120分程度。

また、長編・短編問わず、第三者の著作権を侵害していないことと、宣伝・興行について「監督または出演者、制作関係者が関西にて宣伝活動・前売券販売を行うことができる」「上映期間中、監督や出演者による舞台挨拶ができる(全日でなくてもOK)」「劇場と一緒になって興行を盛り上げる熱意のある制作者の方」という条件も。

上記を満たしていれば、応募OK。部門ごとの応募用紙をダウンロードし、作品DVDもしくはブルーレイとともにシアターセブンに郵送する。
その後は、劇場側の審査を経て、審査を通過した作品の上映が決定する。上映期間は、2017年冬から2018年春の予定。1日1回1週間、同館での上映となる。

詳細情報
■応募〆切
 9月30日(土)応募〆切
 ※当日消印有効。

■映画館
シアターセブン
大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ5F、TEL 06-4862-7733

■サイト
自主制作映画応援企画~あなたの映画をロードショー3~
シアターセブン