なら国際映画祭プレイベント2017が、9月2日(土)・3日(日)に奈良市で開催へ。カンヌ国際映画祭2017から選りすぐった短編映画5作品も上映。日本の井樫彩さんの『溶ける』も。
「なら国際映画祭」は、2010年にスタートした映画祭。奈良県出身で、現在も奈良に住む映画作家・河瀨直美さんが中心となって、地域の人たちや映画関係者の協力を受け、2年に一度のペースで開催してきた。世界各国からゲストを呼んでの映画上映を行うほか、若手監督の作品制作を助成し、奈良を舞台にした外国人監督の映画撮影をサポート。映画を通じて、奈良の魅力を国際的に発信する試みを行ってきた。
今回、2018年の本開催に向けて実施するプレイベントでは、『ストリート・オーケストラ』『さとにきたらええやん』『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の上映のほか、カンヌ国際映画祭から短編作品5作品を上映する。
上映されるのは、カンヌ国際映画祭の学生作品コンペ部門である「シネフォンダシオン」。世界から集まった2600以上の学生作品から16作品を選んで上映するというもので、「世界各地に生きる人々の多様性と、若い創作者のダイナミックな映像表現を見ることができる」という。
今回のなら国際映画祭プレイベントでは、この16作品の中から4作品を選出して上映する。
コスタリカの29歳女性監督の作品でシネフォンダシオン部門で第1位を受賞した『PAUL EST LA (PAUL IS HERE)』(24分) 。
イラン発、セリフのないコメディタッチの作品で、第2位に輝いた『HEYVAN (ANIMAL)』(15分)。
イタリアの28歳の監督の作品で、第3位となった『DEUX EGARES SONT MORT (TWO YOUTHS DIED)』(27分)。
そして、日本からも1作品を選出。当時19歳の井樫彩さんが監督し、田舎の煮詰まった未来を描いた『溶ける』(45 分)を上映する。同作は、なら国際映画祭2016の学生映画部門で最高賞を受賞した作品でもある。
また上記4作品に追加して、カンヌ国際映画祭の短編部門からも1作品。『A DROWNING MAN』(15分)という、遠く離れた故郷から難を逃れた青年が、知らない町で今日一日を生き延びるための行動を捉え、難民の問題を描いた作品をあわせて上映する。
「なら国際映画祭2018」プレイベントは、9月2日(土)・3日(日)に奈良市のならまちセンターで開催予定。カンヌ国際映画祭短編上映は、9月2日(土)の10時30分からと9月3日(日)の18時から。料金は前売=大人1,200円・小学生以下600円、当日=大人1,700円・小学生以下1,000円。
会場ではマルシェやこども縁日・雑貨販売なども行われる。
『溶ける』予告編 |
詳細情報 |
■開催日程 9月2日(土)・3日(日) ※カンヌ国際映画祭短編上映は、 9月2日(土)10時30分~ 9月3日(日)18時~ ■料金 ・当日 大人1,700円、子ども1,000円 ■開催会場 |