実在の精神科医が当時の常識に挑む姿を描き、東京国際映画祭で最高賞と最優秀女優賞に輝いた『ニーゼと光のアトリエ』が、大阪のシネマート心斎橋で12月24日(土)から上映。京都みなみ会館、神戸の元町映画館で順次公開。
『ニーゼと光のアトリエ』(2015年、109分)は、ブラジルの映画作品。精神病院が患者を人間扱いせず、ショック療法が当たり前とされていた1940年代のブラジルを舞台に、患者たちに絵の具と筆を与え女性精神科医ニーゼの奮闘を描く。
監督は、ドキュメンタリー映画出身のホベルト・ベリネールさん。構想に13年、撮影に4年をかけて、制作された。
2015年の第28回東京国際映画祭コンペティション部門で上映され、高い評価を得た本作。最高賞の東京グランプリと最優秀女優賞を受賞。ほかにも、リオデジャネイロ国際映画祭2015で観客賞にも輝いている。
監督は制作のきっかけについて「彼女の人生や仕事について書かれた本を読み、取材をした」ことだと話す。もともとホベルトさんは撮影監督をする予定だったが、監督予定の人が責任の重さに耐えきれずに降板。「この映画を作らなければならぬという想いが強かった」ことで、監督を引き受けたという。何度も脚本を書き換えて、構想が始まってから13年たってようやく完成した。「あきらめずにやり続けたのは、それだけこの題材が大事な映画になると思ったからです」と振り返っている。
日本では、12月17日(土)より渋谷のユーロスペースなどで公開スタート。ぴあ映画初日満足度では、4位91.4点に輝いた。
関西ではシネマート心斎橋で12月24日(土)から上映。京都みなみ会館、元町映画館でも近日上映予定。
『ニーゼと光のアトリエ』予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 ・シネマート心斎橋 12月24日(土)~ ・京都みなみ会館 ・元町映画館 ■映画館 京都みなみ会館 元町映画館 ■サイト |