ファンの協力によりオリジナルネガからのデジタルリマスターを果たした石井岳龍(石井聰亙)監督の『狂い咲きサンダーロード』が、大阪・アメリカ村のシネマート心斎橋で12月17日(土)より上映される。
映画『狂い咲きサンダーロード』(1980年)は、『爆裂都市 BURST CITY』『蜜のあわれ』などの作品で知られる映画監督、石井岳龍(当時は石井聰亙)さんが、22歳の時に発表した長編映画。卒業制作として制作されたが、近未来を舞台にしたバイオレンス映画として熱狂的なファンを獲得。今なお多くのファンに愛されている。
今回は、本編撮影当時の16ミリフィルムのネガが再発見されたことから、修復作業のプロジェクトが始動。クラウドファンディングを活用し、フィルムの修復からブルーレイ化の作業にかかわる費用と、デジタル対応させて劇場上映する費用、さらにはそれを全国へ拡大上映する費用、合計600万円の資金協力を募った。5月19日からスタートしたクラウドファンディングは無事達成され、670万円超が今回のプロジェクトに活用されることとなった。
この達成を受け、ブルーレイ化と上映への動きがスタート。11月4日(金)に、オリジナルネガ・リマスターのブルーレイを発売。
11月12日(土)にはシネマート新宿で、完全復活記念のプレミア上映を実施した。石井監督や同作の助監督だった緒方明監督らのトーク、本作の劇中曲を手掛けたPANTAさんのアコースティック・ライブなども催され、盛況を博した。
シネマート新宿では、12月10日(土)より通常のロードショーもスタート予定となり、さらに関西にも同作が到着。大阪・アメリカ村のシネマート心斎橋で、12月17日(土)よりレイトショー上映が開始される。
石井監督は、同プロジェクトのクラウドファンディングサイトで、「『狂い咲きサンダーロード』という映画は1980年に封切られて、現在でも多くの方々に熱烈に愛され続けている幸せな作品です」と言及。「もはや我々の元から離れ、大きく羽ばたき、独り立ちして、この映画を愛するみんなによる『映画遺産』とも呼ぶべき『現象』であると感じています」と語っている。
詳細情報 |
■上映日程 12月17日(土)~ ■映画館 |