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斎藤工さんら豪華俳優陣がレッドカーペットに 「なら国際映画祭2016」華々しく開催

9月17日(土)から22日(木・祝)まで、「なら国際映画祭2016」が開催。17日(土)には、そのオープニングセレモニーが、奈良市・春日野園地にて行われた。

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(C)Photographed by LESLIE KEE

映画祭の幕開けは、レッドカーペットからスタート。ゲスト、関係者および「レッドカーペット会員」の総勢1,000人がレッドカーペットを歩くというもので、その模様を一目見ようと集まった観客を含めると、2,000人が春日野園地を埋め尽くした。
同映画祭のエグゼクティブディレクターを務める河瀨直美さんが、レッドカーペット会員を引き連れ登場し、セレモニーがスタート。最初のゲスト登壇者として登場したのは、「レッドカーペット会員」の代表である斎藤工さん。レッドカーペットのスタート地点に車で現れ、姿を見せた瞬間、あちこちから声援が飛び交い、大きな盛り上がりを見せた。

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会場の外にいる観客にもしっかり手を振り、ファンサービスを欠かさなかった斎藤さん。「天気を心配していたのですが、河瀨直美さんが現れた瞬間に晴れました。まさに映画的だなと思いました」と笑顔でコメント。その後「ならキネコ上映会」代表で俳優の高橋克典さん、「Road to Cannes」代表の別所哲也さん、そして「OUT IN JAPAN」を代表して、フォトグラファーのレスリー・キーさんが登場した。
レッドカーペットの後半では、「インターナショナルコンペティション部門」審査員長の三上博史さんが登場。「一つ一つの作品をじっくり大切に見させていただきたいです」と期待を寄せていた。最後に、前回の映画祭のコンペティション部門で優勝したキューバ出身のカルロス・M・キンテラ監督が奈良の東吉野で撮影を行った『東の狼』にて主演を務める藤竜也さんが姿を現した。「僕らも初めて『東の狼』を観るんです。中身が全然わからない。だから、どんな風に出来上がっているのか予想がつかないです」とコメント。会場の雰囲気が最高潮に達したところで、開会式へ。

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まず河瀨直美さんがあいさつ。「表現は、芸術は、目に見えないものですし、ご飯のように私達の体を直接的に満たしてくれるものではないかもしれない。でも、それでも皆さんの心を豊かに、豊かになった心が誰かを優しく包んでくれる。そんな風に思って『なら国際映画祭』を開催しています。そういった理念をここにいらっしゃる皆さんには賛同していただきまして、物理的な援助を今回沢山いただきました。年々大きくなっているように見える映画祭ですが、私達は全て手作りでそのような心をしっかりと中心においてこれからも開催していきたいと思います。ここに『なら国際映画祭』第4回目開催します。楽しんでください」と開会を宣言した。
続いて、荒井正吾奈良県知事、三上博史さんの挨拶の後、会場全員で「よいしょ、よいしょ、よいしょ」と唱和し、鏡割りが実施された。最後には、レスリー・キーさんによる、ステージ上から客席に向かっての記念撮影が行われ、オープニングセレモニーが終了した。

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その後は、同じ場所で藤竜也さん主演『東の狼』のワールド・プレミアム上映が実施。本編終了後には、藤竜也さん、出演者の大西信満さん、プロデューサーを務めた河瀨直美さんが登壇しての舞台あいさつ。藤さんは「撮影中は毎日どんどん脚本が変わっていき、どうなることかと思いましたが、とにかく監督の言うことを聞いておこうと思っていました。毎日無事に撮影が終わることだけを祈っていました。でも、なかなかまとまっていて良かったなと思います」と安堵の表情を浮かべた。
最後に、『東の狼』のロケ地である東吉野村のすみれ会の方々より花束の贈呈があり、拍手喝采の中、1日目のプログラムが全て終了した。

「第4回なら国際映画祭2016」は9月22日(木・祝)に、全プログラムが終了。3月末の奈良市の新年度予算審議で、補助金の全額削減が決定されるなど、開催が危ぶまれていたが、クラウドファンディングやその他協賛・協力の呼びかけにより、過去最大規模となる6日間の開催を敢行。台風の接近もあったが、無事会期が終わりを迎えた。また2年後の2018年に、次回が開催予定となる。

詳細情報
■サイト
なら国際映画祭2016