大阪・九条のミニシアター、シネ・ヌーヴォが、開館20周年を迎えるのを機に、改装工事を予定。クラウドファンディングで改装資金を募っている。支援すれば様々な特典も。
シネ・ヌーヴォは、大阪・九条にあるミニシアター。以前にこの地にあった映画館が休館を繰り返していたところに、1997年1月にオープンした。
代表は、景山理さん。もともと大阪で、自主上映会を開催するとともに、「映画新聞」という発行物を制作。映画の灯をともす活動を続けていた。
「実際に映画が観れる場所を作ろう」という思いで、映画ファンの方に出資を募り、無事オープンにこぎつけた。
特徴的な内装は、大阪を拠点に活動を続ける有名劇団「維新派」が手掛けている。今年6月に亡くなった維新派の代表、松本雄吉さんは「僕たちは無機物としての館内をつくっただけだ。それを有機物にしていくことが君たちの仕事だよ」と劇場スタッフに話したという。
映画ファンの中では、特に特集上映で知られるミニシアターでもある。様々な映画監督や俳優の周年特集、記念特集を精力的に開催してきた。今で、配給側から「誰々監督の何周年なんですが、ぜひシネ・ヌーヴォさんで上映しませんか」という声がかかることも増えたという。
2014年10月には、「シネ・ヌーヴォの社運を賭けた」黒澤明映画祭を開催。ファンの間で大きな反響となった。
これまで上映した作品は6,000本にもなるという同館。今回は、2017年に20周年を迎えるのに合わせて、館内改装工事を決定。2005年の工事の時にはできなかった床面の修復や、和式男性トイレの洋式化、玄関オブジェの補強工事などを行う。工事費は約500万円を予定。
その工事に合わせて、クラウドファンディングでの支援を募集。「モーションギャラリー」サイト上で資金提供を呼びかけている。支援に対する特典としては、同館の招待券や「映画新聞」バックナンバーの贈呈、ゲストとの交流券、シネ・ヌーヴォXプライベートシアター権などさまざまなサービスを用意している。
クラウドファンディングでの募集は、2016年12月26日(月)まで。目標金額は500万円。支援は、クラウドファンディングページから。
シネ・ヌーヴォからのメッセージ動画 |
詳細情報 |
■募集期限 ~12月26日(月) ■映画館 ■サイト |