東京の新宿バルト9で「発声可能上映」が8月15日(月)に実施されるなど、まだまだつづく『シン・ゴジラ』旋風。
関西では、滋賀でエヴァとのコラボ展示、大阪でコラボショップが展開中。塚口サンサン劇場では重低音ウーハー上映を10月に実施。USJのゴジラアトラクションも2017年始動予定。
映画『シン・ゴジラ』は、ゴジラシリーズ誕生から約60年の節目に制作された、国内では12年ぶりとなる新作映画。「エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明さんが脚本と総監督を、『進撃の巨人』『のぼうの城』の樋口真嗣さんが監督と特技監督を務めている。
公開後は、鑑賞者の多くが絶賛する話題作になり、週末の興行収入では1位を2週連続で獲得した。
また、庵野さんと大阪芸術大学で同級生だったマンガ家・島本和彦さん(「アオイホノオ」など)が、ツイッターで「庵野……オレの負けだ……」とつぶやき、1万以上リツイートされるなどSNS上でも話題に。そうした動きを受けて、庵野さんが東宝に依頼し、「発声可能上映」を企画。8月15日(月)の夜に、新宿バルト9で開催された。その場には庵野さんと島本さんも登壇し、多くのファンが絶叫しながらの鑑賞を堪能した。
関西でも、『シン・ゴジラ』関連企画は熱い動きを見せている。
まず、滋賀県の海洋堂フィギュアミュージアム黒壁では、7月30日(土)から9月25日(日)まで、「ゴジラ対エヴァンゲリオン ジオラマ大決戦」という特別展示が開催。ゴジラは「昭和ゴジラシリーズ」から「平成ゴジラシリーズ」まで、エヴァンゲリオンはTVアニメから映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』までの名シーンをジオラマで再現した。
大阪・なんばでは、「ゴジラ対エヴァンゲリオン LIMITED STORE」が8月10日(水)にオープン。8月31日(水)まで展開され、エヴァンゲリオンやゴジラのグッズ、さらにコラボした特製グッズやクリエーターたちの複製原画などを展示・販売している。
大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)では、2017年1月から開催する「ユニバーサル・クールジャパン2017」の目玉として、「ゴジラ」を題材にしたアトラクションの実施を発表。体長118.5mの「ゴジラ」との臨場感あふれる闘いに挑む『ゴジラ・ザ・リアル 4-D』を提供する。
また、通常の劇場上映の中では、尼崎の塚口サンサン劇場の動きも見逃せない。
以前から『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『ガールズ&パンツァー 劇場版』で、特製のウーハーを設置しての重低音上映を行ってきた同館だが、今回の『シン・ゴジラ』の上映でも、重低音ウーハーでの上映を一部導入することを発表した。上映は10月を予定。
東京では、立川シネマシティの「極上爆音上映」(通称、「極爆」)が有名だが、関西でも徐々にファンを増やしている同館の「重低音ウーハー上映」も期待したい。
ちなみに塚口サンサン劇場では、以前『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『パシフィック・リム』で、コスプレOK、クラッカー、絶叫OKの上映会を実施したことで人気が爆発した経緯も。その手法が東京に「逆輸入」され、さまざまな絶叫上映、応援上映、音出しOK上映につながった流れもあり、いわば今回の『シン・ゴジラ』の発声可能上映の「元祖」と言えるだろう。
詳細情報 |
■詳細日程 ・「ゴジラ対エヴァンゲリオン ジオラマ大決戦」 7月30日(土)~9月25日(日) ・「ゴジラ対エヴァンゲリオン LIMITED STORE」 ・『ゴジラ・ザ・リアル 4-D』 ・塚口サンサン劇場の重低音ウーハー上映 ■開催会場 ゴジラ対エヴァンゲリオン Limited Store 塚口サンサン劇場 ■サイト |