佐村河内守のゴーストライター問題を描いた森達也監督のドキュメンタリー映画『FAKE』が、大阪の第七藝術劇場などで再上映決定。関西で合計21週間以上のロングランとなった。
『FAKE』は、佐村河内守さんを取材したドキュメンタリー映画。聴覚障害がありながらも作曲家として脚光を浴びたが、2014年に手がけた楽曲がゴーストライターの手によるものと発表され、注目を集めた。
監督は、森達也さん。ドキュメンタリー映画監督やノンフィクション作家として活躍し、地下鉄サリン事件以降のオウム真理教について、当時の広報副部長であった荒木浩さんを中心に撮影した『A』(1998年)、続編の『A2』(2002年)などで知られている。
関西では6月11日(土)から大阪・十三の第七藝術劇場で公開開始となった本作。満席大盛況のスタートを切り、人気の高さがうかがえた。7月29日(土)でいったん上映が終了するが、このたび8月27日(土)からのアンコール上映も決定した。アンコールでも2週間以上の上映が予定されており、合計すると9週間を超えるロングランとなった。
ほかには、神戸アートビレッジセンターでも6月18日(土)から7月1日(土)まで上映されていたが、これも人気につき、7月30日(土)から8月5日(金)まで1週間の再上映が決定した。
京都シネマでは7月2日(土)に上映開始。8月5日(金)までの上映が予定されており、こちらも1カ月を超えるロングランとなっている。
また、人気のミニシアター系映画を2番館的に上映することで映画ファンから人気の塚口サンサン劇場でも、8月13日(土)からの1週間限定上映が決定している。
兵庫県豊岡市の豊岡劇場でも6月25日(土)から3週間上映されていたのを合わせると、関西で合計21週間以上という超ロングランな上映期間となった本作。東京でも、渋谷のユーロスペースでは6月4日(土)公開以降、いまだに上映が続いており、今年を代表するドキュメンタリー映画の1本と言ってもよい人気の高さだ。
また、最初の公開時に合わせて、第七藝術劇場のワンフロア下にあるシアターセブンでは、6月25日(土)から1週間限定で、『A』『A2 完全版』を特別上映した。こちらもまたアンコールとなり、8月7日(日)から8月12日(金)まで『A2 完全版』を、8月27日(土)から9月2日(金)まで『A』を、それぞれ上映する。
『A2 完全版』は、第七藝術劇場でも追加上映が決定。『FAKE』上映期間中の9月3日(土)から1週間、特別に上映する。
森達也さんは、本作『FAKE』を作る前にも、「下山事件」「中森明菜」、「今上天皇」「東京電力」など、撮りかけたことは何度かあったとのこと。「けれど、結局は持続できなかった。でも今年、やっと形にすることができました」と振り返り、「映画で大切なことは普遍性。入口はゴーストライター騒動だけど、出口はきっと違います」と呼びかけている。
映画『FAKE』予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 『FAKE』 ・第七藝術劇場 ~7月29日(土)、8月27日(土)~再上映 ・京都シネマ ・神戸アートビレッジセンター ・塚口サンサン劇場 『A』 『A2 完全版』 ・第七藝術劇場 ■映画館 京都シネマ 神戸アートビレッジセンター 塚口サンサン劇場 シアターセブン ■サイト |