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アジア映画の魅力をトーク 大阪のシネ・ヌーヴォで韓国・中国・香港映画特集

大阪・九条のシネ・ヌーヴォXで「韓国・中国・香港映画特集~映画からおとなりさんを知ろう~」がスタート。開催初日の6月11日(土)に、アジア映画の現在と配給裏事情をテーマにしたトークショーが行われた。

韓国中国top
トークショーに登壇したシネマート心斎橋の横田さん(左)とキノキネマ岸野さん

今回登壇したのは、関西での単館系作品の配給や宣伝を手掛けるキノキネマの岸野令子さんと、多くのアジア映画を上映しているシネマート心斎橋の横田陽子さん。司会はシネ・ヌーヴォ支配人の山崎紀子さん。

韓国・中国・香港の映画を集めた今回の特集では、関西の映画配給・宣伝会社のツインが作品選定に協力。ソン・ガンホがひょんなことからレスリングを始める中年サラリーマンを演じた『反則王』、ジョニー・トーとアンディ・ラウがタッグを組んだ『名探偵ゴッド・アイ』などを上映。他にもブルース・リー『ドラゴン 怒りの鉄拳』にオマージュを捧げたドニー・イェンの主演作『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』、ゲイであることをカミングアウトしているキム=ジョ・グァンスによる短編作品集など計13本がスクリーンにかけられている。

今回の特集の意図について岸野さんは「ツインの配給作品の中から、韓国・中国・香港の作品をセレクトしました。山崎支配人と相談しながら、映画を通しておとなりさんを知ろうというテーマにしました」と語る。
横田さんは「今回の特集の中にも、既にシネマート心斎橋でロードショー公開している作品がいっぱい。シネマート心斎橋でもよく見かけるお客様が、今回初めてシネ・ヌーヴォに来られた方もいるみたいで、シネマート心斎橋とシネ・ヌーヴォがつながることができた」と感激していた。

「韓国映画は色々なジャンルもありバラエティーに富んでいます。『反則王』や『パイラン』は少し古い作品ですが、特集に盛り込みました。今人気のキム・ナムギルさんの作品も、以前のイ・ハンという別名義で出演されている作品を入れました。アクションや戦争映画もあるので、全体を通して、様々なジャンルが見られるようになってます」と話す岸野さん。
横田さんによると、現在、シネマート心斎橋で公開中の『王の運命-歴史を変えた八日間-』と今回上映される『王の涙 イ・サンの決断』は実は歴史的に繋がっているとのこと。「『王の運命-歴史を変えた八日間-』は、名君として知られるイ・サンの祖父と父の間に起きた出来事を描いた作品で、朝鮮王朝で悲劇的な父子の確執がテーマ。『王の運命-歴史を変えた八日間-』、『王の涙 イ・サンの決断』の順に観ることで、いかにしてイ・サンが名君になったかがわかります」とアピールする。
山崎さんからは「韓国映画のおもしろさがギュッと詰まった『殺人の告白』がおススメ!」というツインの担当者のコメントも紹介され、横田さんも「これは本当におもしろい作品」と太鼓判。

トーク中には、ヨン様ことペ・ヨンジュンについて言及する一幕も。
「ヨン様のおかげで、韓国映画が日本に入ってくるようになったと思います。ヨン様にはありがとうと言いたい」と話す横田さん。だからといって、「韓国映画をオバチャンが観るだけのものにしておくのはもったいないです、ぜひ敬遠せずに観てほしい」と呼びかける。岸野さんは「浅田次郎さんの小説が原作となった『ラブレター』を韓国でリメイクした『パイラン』など、実は日本映画の韓国版リメイクも結構あるんです」と話す。

トークの最後に横田さんは「今回の特集は本当に良い作品ばかり。カン・ドンウォン、キム・ナムギル、パク・シフ、ヒョンビンらの出演作もいっぱい。シネマート心斎橋のお客様にとっては、ドンピシャのコースなんじゃないかな」と言い切り、「ぜひ劇場のスクリーンで観てほしい」とPRした。
山崎支配人は「ツインの方から、配給作品を選ぶモットーは『まず、自分達が感動したり驚いたりと、映画ファンに戻って、買い付けること』だとお聞きしました。これからもそういった作品が多く配給されると思いますので、ぜひ今回の特集作品や今後の配給作品をご覧ください」と締めくくった。

「韓国・中国・香港映画特集~映画からおとなりさんを知ろう~」は、大阪・シネ・ヌーヴォXで6月11日(土)より7月8日(金)まで実施されている。5作品鑑賞の方には1作品無料鑑賞となるサービスも。

詳細情報
■開催日程
6月11日(土)~7月8日(金)

■料金
一般1,500円、学生1,200円、シニア1,100円、会員1,000円
3回券3,300円

■映画館
シネ・ヌーヴォ
大阪市西区九条1-20-24、TEL 06-6582-1416

■サイト
韓国・中国・香港映画特集~映画からおとなりさんを知ろう
シネ・ヌーヴォ