アニメ大国チェコの作品を鑑賞する人気イベント企画「午後のまどろみとチェコアニメ」の第2弾が大阪のロフトプラスワン・ウエストで2月28日(日)昼に開催へ。ポヤルとパレチェクの「おとぎ話」の世界を堪能。
チェコは、世界に名だたるアニメーション作家を多く輩出したことで知られているが、もともとは共産主義体制であったことから、芸術活動に大きな制限がかけられていたという。ただし、アニメ制作に限っては国家を挙げての支援が行われたため、多くの芸術家が参加する結果となった。その芸術性の高さが認められ、カンヌ国際映画祭ではディズニーを破って受賞するなど、世界でも有数のアニメ大国となった。
「午後のまどろみとチェコアニメ」は、そんなチェコアニメの中からテーマを決めて選ばれた作品を上映する企画。前回の第一弾では、イジー・トルンカという巨匠の作品を上映したが、今回は「おとぎ話」をテーマに、人形アニメのブジェチスラフ・ポヤルと絵のアニメのヨゼフ・パレチェクの2人の作品を披露する。
ブジェチスラフ・ポヤルは、チェコアニメを代表する存在の一人で、カンヌ国際映画祭など様々な映画祭で受賞するなど、国際的な評価も高い人形アニメーションの監督。今回は、『ふしぎな庭』『ぼくらとあそぼう!』を上映する。
絵本作家としても知られているヨゼフ・パレチェクは、チェコの文化庁が選定する「最も美しい絵本賞」に何度も選出されており、その美しさが高く評価されている。
今回はこの2人の作品計7本を一挙上映。こうしたチェコのアニメ作品の日本での配給を数多く担当するアットアームズの眞部学さんが登壇し、チェコアニメについてのトークや彼らと一緒に仕事をした際のエピソードなどを披露する。
チェコの書店では、「Pohadky(ポハードキー)」(おとぎ話)というコーナーがあるという。きらびやかで幻想的で、心躍る物語がたくさん並んでいるといい、今回はそんな美しく可愛い世界を堪能できる。「彼らの人生を伺うと壮絶な20世紀を経験しています。自由と平和と縁遠い時代を生きてこられました」と眞部さん。「でも、彼らの作品には、時代への恨みつらみはございません。ただ、ひたすら美しく、可愛く、ファンタジックです。温かい気分になって春を迎えましょう!」と呼びかけている。
「午後のまどろみとチェコアニメ vol.2 美しくて可愛いポヤルとパレチェクの世界」は、大阪・宗右衛門町のロフトプラスワン・ウエストで2月28日(日)開催予定。11時30分開場、12時30分スタート予定。料金は前売=2,000円、当日=2,500円。1オーダー500円以上必要。
詳細情報 |
■開催日程 2月28日(日) 11時30分開場、12時30分開演 ■料金 ■映画館 ■サイト |