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大阪の指定暴力団に密着取材 『ヤクザと憲法』が大阪・十三で大盛況発進

大阪の指定暴力団「二代目東組二代目清勇会」に取材した映画『ヤクザと憲法』が、大阪・十三の第七藝術劇場で公開開始。満席立ち見ありの大盛況でスタートを切った。

ヤクザtop

映画『ヤクザと憲法』(2015年、96分)は、ヤクザと人権問題に迫ったドキュメンタリー映画作品。テレビ東海は、『平成ジレンマ』(2011年)、『青空どろぼう』(2011年)、『死刑弁護人』(2012年)、『長良川ド根性』(2012年)、『ホームレス理事長 退学球児再生計画』(2014年)などのドキュメンタリー映画を多く手掛けてきており、独自の視点や切り口、刺激的な題材などで話題を集めてきた。現在は静岡県清水市の袴田事件と三重県名張市の名張毒ぶどう酒資源の冤罪を訴える死刑囚2人について描いた『ふたりの死刑囚』の公開がスタートしている。

今作は、2015年3月にテレビ放映され、話題を呼んだ作品の劇場版で、大阪の指定暴力団「二代目東組二代目清勇会」を取材した作品。暴力団対策法、暴力団排除条例が施行されて以来、ヤクザ・暴力団の構成員数が減少している日本。その逆風の中でのヤクザの日常や現実を記録した。
「清勇会」会長は、カメラの前で「ヤクザとその家族に人権侵害が起きている」と語りはじめるなど、センセーショナルな内容が話題となり、公開前から大きな反響を呼んでいた。
劇場版は、東京のポレポレ東中野で、1月2日(土)から上映がスタート。連日満員がつづいていた。現在もまだ上映中で、人気は衰えていない。

ヤクザ1
©東海テレビ放送
ヤクザ2
©東海テレビ放送

なお、東海テレビは、過去作のDVD化をしていない。今回の9作目『ヤクザと憲法』についても、阿武野プロデューサーはツイッターで「できるけど、しない」と発言。「本当はドキュメンタリーをテレビで家族で観てほしい、全国ネットにならないので映画館で他人がどんな反応をしているか感じてほしい、そんな考えで始めた映画上映です」と呼びかけている。

今回の第七藝術劇場での上映初日も、多くの人でにぎわった。チケットはすべて完売し、多数の立ち見客も。同劇場が入っているビルの階では客止めも行われたほどだった。また13時45分の上映後に行われた土方監督と元弁護士の山之内幸夫さんによるトークショーも大盛況となった。

映画『ヤクザと憲法』は2月13日(土)より大阪・十三の第七藝術劇場で公開中。第11回大阪アジアン映画祭が開催される3月5日(土)から13日(金)期間の後も、順次続映される予定だ。

その他関西では、豊岡劇場で3月5日(土)から、神戸アートビレッジセンターで3月12日(土)から、京都シネマでも春以降公開が予定されている。 

なお第七藝術劇場下のシアターセブンでは、同じ東海テレビの『ホームレス理事長 退学球児再生計画』を一週間限定で上映中。2月19日(金)まで。

映画『ヤクザと憲法』予告編

詳細情報
■上映日程
・第七藝術劇場
 2月13日(土)~

・神戸アートビレッジセンター
 3月12日(土)~

・京都シネマ
 春以降公開予定

■映画館
第七藝術劇場
大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ6F、TEL 06-6302-2073

神戸アートビレッジセンター
神戸市兵庫区新開地5-3-14、TEL 078-512-5500

京都シネマ
京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620番地COCON烏丸3F、TEL 075-353-4723

■サイト
映画『ヤクザと憲法』公式サイト
第七藝術劇場
KAVC CINEMA
京都シネマ