河瀬直美監督作、樹木希林・永瀬正敏出演の『あん』が、公開8カ月を経た今、全国で再上映に。2月6日(土)以降、イオンシネマや関西ではシネ・ピピア、京都シネマなどで上映される。
『あん』は、小さなどら焼き屋を舞台に、老女とそれを取り巻く人たちの人間ドラマを描く映画作品。ハンセン病を患っていたと周囲に噂される老女役を樹木希林さんが、どら焼き屋の雇われ店長を永瀬正敏さんが演じている。原作は、ドリアン助川さんの同名小説。
監督は、河瀬直美さん。『萌の朱雀』(1997年)がカンヌ国際映画祭のカメラ・ドールを、『殯の森』(2007年)が同祭グランプリを受賞した映画作家で、奈良県出身・在住。現在も奈良を拠点に活動、2010年からはなら国際映画祭を立ち上げ、隔年のペースで開催してきた。
『あん』は、2015年5月30日の公開作。公開後、大きな反響を呼び、人気を拡大。ミニシアターでも満席の客入りが続いていた。
海外からの評価も高く、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門オープニング作品として上映されたほか、第1回バレッタ映画祭で最優秀作品賞と最優秀主演女優賞をダブル受賞。第60回バリャドリード国際映画祭では最優秀監督賞を受賞している。サンパウロ国際映画祭とアイルランドのコーク国際映画祭では観客賞に輝いた。
今回、公開開始から8カ月が経過したタイミング、そして3月にはブルーレイ・DVDの発売が決定している中、異例の再上映となった。しかも、公開時よりも多い劇場数での再上映となる。同作のFacebookページでは「この映画がお客様に支持されているということを実感しています」とコメント。
「『あん』は映画館の暗闇と静寂の中で観ていただきたいです。千太郎と徳江のつぶやくようなセリフ、木々や風の声、そして餡子のささやきを感じられる場所だからです。大きなスクリーンでは、ラストチャンスかもしれません」と呼びかけている。
映画『あん』のアンコール上映は、日本全国のシオンシネマで2月6日(土)以降実施。
宝塚のシネ・ピピアでは2月6日(土)から一週間、京都シネマでは3月12日(土)から一週間、それぞれ上映される。シネ・ピピアでの上映は、3回目。
『あん』予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 ・イオンシネマ 2月6日(土)以降 ・シネ・ピピア ・京都シネマ ■映画館 京都シネマ |