映画作家の河瀨直美さんが手がける「なら国際映画祭」が今年の開催に向けて、「NARAtiveコンペティション」の作品を公募している。最優秀賞には、奈良での映画制作権も授与。同時に学生作品も募集中。
「なら国際映画祭」は、奈良県出身で現在も奈良に住む映画作家・河瀨直美さんの発案により、2010年にスタートした国際映画祭。世界各国の映画を上映するほか、若手監督の作品制作助成や、寺・小学校での野外上映、アートイベントなどが盛り込まれた複合的なフェスティバルとして実施されている。2010年以降2年に一度のペースで行われている。
今年2016年は4回目の実施となり、9月17日(土)から22日(木・祝)までの開催が予定されている。
それに向けて、「NARAtiveコンペティション」の作品を公募。長編2作品目までの新人監督による作品で、70分以上の長編、2014年4月以降の完成作品であること、日本劇場未公開作であることなどの条件を満たした作品を募集している。
最優秀賞作品への特典として、ゴールデンSHIKA賞の授与と、2年後のなら国際映画祭での「NARAtive 2018」に向けた映画制作権が与えられる。これは、同祭が出資する、奈良を舞台とした映画を製作するプロジェクトで、選抜された監督の奈良での映画撮影を、同祭が全面的にバックアップする。過去には、メキシコのペドロ・ゴンザレス・ルビオ監督が奈良県十津川村を舞台にした『祈 -Inori』を、韓国のチャン・ゴンジェ監督が奈良県五條市を舞台にした『ひと夏のファンタジア』を、それぞれ制作している。
また合わせて、学生映画部門「NARA-wave コンペティション」の作品も募集。2014年7月以降に完成した作品で、完成時に監督・主要スタッフが学生であることが条件。同祭で上映されるほか、最優秀作品にはゴールデンKOJIKA賞が授与される。
「NARAtiveコンペティション」の長編作品、学生映画部門「NARA-wave コンペティション」の学生作品ともに、2016年4月30日(土)応募締め切り。
ちなみに先述の奈良県五條市を舞台にした『ひと夏のファンタジア』(チャン・ゴンジェ監督)の特別上映会が、1月30日(土)に奈良県生駒市の生駒市コミュニティセンター文化ホールで開催される。入場無料。
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■応募〆切 ともに2016年4月30日(土) ■サイト |