生誕80年を記念して、寺山修司の代表的な映画7作品の特集企画が大阪・九条のシネ・ヌーヴォで1月16日(土)から実施される。
寺山修司は、1935年生まれの詩人・劇作家。ほかにも歌人や演出家、映画監督、小説家、作詞家などさまざまな顔を持ち、多彩な芸術作品を作ったことで知られている。また演劇実験室「天井桟敷」を主宰し、演劇の新たな表現方法を積極的に模索した。1983年に47歳の若さで死去。
今回は、生誕80年を超えたことを記念して、シネ・ヌーヴォで特集企画「生誕80周年 寺山修司映像詩展 TERAYAMA FILMS」を開催する。
上映するのは、『書を捨てよ町へ出よう』『田園に死す』『草迷宮』『さらば箱舟』『トマトケチャップ皇帝(短縮版)』『二頭女─影の映画』『ボクサー』の7本。
「天井棧敷」の同名ドキュメンタリー・ミュージカルの映画化『書を捨てよ町へ出よう』(1971年、138分)や、 体調を蝕まれながらも撮影を強行した『さらば箱舟』(1984年、127分)、2014年に逝去した菅原文太さん主演の『ボクサー』(1977年、94分)など、代表作とも呼べる作品が集結した。
寺山修司については2013年に「没後30年」記念の特集上映を行ったシネ・ヌーヴォ。山崎支配人は「生誕70年、没後30年、生誕80年、とシネ・ヌーヴォは寺山修司の映画をよく特集上映します。人が飛び出してきたり、スクリーンに釘を打つという参加する映画の他に、観客を迷わせ、観客に問いかけ、映画へ引きずり込む寺山修司の映画は鑑賞するというより体験する、色褪せない冒険と言えるかもしれません」と話す。
ちなみに『書を捨てよ町へ出よう』『田園に死す』『さらば箱舟』の3作品は、デジタルにリニューアルしたことから「寺山修司が想像しえなかった新しい体験となることと思います」とPR。「没後32年たった今でも新たなファンを獲得し続ける寺山修司の魅力をさぐる冒険にぜひお越しください」と呼びかけている。
特集企画「生誕80周年 寺山修司映像詩展 TERAYAMA FILMS」は、大阪・九条のシネ・ヌーヴォ1月16日(土)から1月29日(金)まで上映予定。前売券や3回券の発行あり。
詳細情報 |
■上映日程 1月16日(土)~1月29日(金) ■料金 ・当日 ■映画館 |