神戸の元町映画館で『ムカデ人間』シリーズ3作品が一挙上映中。「大衆SHOCK堂」が造形した“等身大ムカデ人間”が、同館2階で展示されている。間に入って“つながって”写真撮影もOK。
『ムカデ人間』(2009年、90分)は、狂気の医師が、人間の口と肛門とをつなぎ合わせて「ムカデ人間」を作ろうとする姿を描く作品。その内容のショッキングさから、カルト的な人気を呼んだ話題作だ。続編の『ムカデ人間2』(2011年、91分)では、1作目を見た夜間警備員の男性が、自分のムカデ人間を作りたいと邪悪な計画を進めていく様子を描く。
1作目は3人、2作目では12人、今回公開予定の3作目『ムカデ人間3』(2015年、108分)では、なんと500人。暴動数が全米ワーストとなってしまった刑務所の所長に、映画『ムカデ人間』をヒントにしたアイディアを部下が提案。囚人たちに究極の罰を与え、食費も節約できる夢の計画として、ムカデ囚人を作り出そうとするという。
今回は、同作の元町映画館での公開に合わせて、「大衆SHOCK堂」の2人が、等身大のムカデ人間2体を制作した。
「大衆SHOCK堂」は、特殊造形作家・喜多聰さんと特殊メイクアップアーティスト・nocoさんによるユニット。過去にもゾンビイベントや塚口サンサン劇場での『マッドマックス 怒りのデス・ロード』Screaming“MAD”上映の特殊メイクアップなどを手がけてきた。「大衆SHOCK堂」としての活動は今年2015年8月から。
木製の骨組みにスポンジとゴムでコーティングして仕上げた。制作期間はほぼ1週間。意外と軽量で、自由に持って動かしてもいいという。
「もともとはデフォルメをきかしたデザインを考えていたけど、つくっていくとリアルな感じになってきた」と話す2人。3体がつながっているイラスト、自分らなりに等身大で表現した。元町映画館の林支配人は「何回か、展示しているのを忘れてびっくりするときがあった」と笑う。
この「等身大ムカデ人間」は同作のトム・シックス監督にも報告があり、とても喜ばれたという。
「ぜひ、間に入って“つながって”写真撮影をしてください。5人ぐらいでたくさんつながっても楽しいかも」と話す。
元町映画館では、「イッキ見!スタンプラリー」企画も実施。3作品すべてを観た人全員にオリジナルポストカードを提供するほか、オリジナルトイレットペーパーを先着20名に、そして「大衆SHOCK堂」特製のミニムカデ人間3体セットを1名にプレゼントする。この3体は、マグネットによってつなげることができる。
映画『ムカデ人間』は9月12日(土)・14日(月)・16日(水)・18日(金)、『ムカデ人間2』は9月13日(日)・15日(火)・17日(木)に神戸の元町映画館で上映。1と2は鑑賞料金1,000円。
『ムカデ人間3』は9月12日(土)から25日(金)まで2週間上映。
等身大ムカデ人間は、上映期間中の9月12日(土)から25日(金)まで、同館2階に展示中。
『ムカデ人間3』予告編 |
詳細情報 |
■上映日程 『ムカデ人間』 9月12日(土)・14日(月)・16日(水)・18日(金) ※18時50分~ 『ムカデ人間2』 『ムカデ人間3』 ■映画館 |