若き天才グザヴィエ・ドラン全長編作一挙に　神戸で関連企画8連発

カンヌ国際映画祭審査員賞に輝くなど、20代にして世界的な注目を浴びる映画監督グザヴィエ・ドランの長編映画全作品が、神戸の元町映画館で一挙上映。前夜祭や作品展、託児上映など関連イベントも多数実施される。

グザヴィエ・ドランはカナダ出身の映画俳優・監督。若干19歳で制作した『マイ・マザー』で監督デビュー。カンヌ国際映画祭監督週間で上映され、世界中から脚光を帯びた。2作目の『胸騒ぎの恋人』と3作目『わたしはロランス』はともにカンヌ国際映画祭ある視点部門で上映。
25歳で制作した『Mommy／マミー』は、カンヌ国際映画祭審査員賞を見事、フランス映画の巨匠ジャン＝リュック・ゴダールとともに受賞。一躍、映画界の寵児となった。今年2015年の同祭では、コンペティション部門の審査員に史上最年少で抜擢されたことも話題となっていた。

今回は元町映画館で、このグザヴィエ・ドランの特集上映を2週間にわたって実施。7月4日（土）から17日（金）まで、『マイ・マザー』『胸騒ぎの恋人』『わたしはロランス』『トム・アット・ザ・ファーム』の4作を一挙に上映する。さらに最新作『Mommy／マミー』も7月11日（土）から31日（金）まで3週間上映する。

『わたしはロランス』

『Mommy／マミー』Photo credit : Shayne Laverdiere (C)2014 une filiale de Metafilms inc.

同館ではその関連企画として、8つのイベントや割引などを実施。
まずは前夜祭として、神戸のcafe* Fish!で7月3日（金）の夜に、「PLAY ▶ CULTURE: 「特集XAVIER DOLAN 前夜祭」と題したイベントを企画。ドランによるマスタークラスを収録した『ドラン先生の公開授業』の関西初上映や、映画解説者・中井圭さんによるドランの魅力を語り尽くすトークなどを実施する。1ドリンク付き2,300円。

『ドラン先生の公開授業』

ほかにも特集上映期間、『Mommy／マミー』上映期間にはさまざまな企画が進行。
映画の役者を描くアーティストAyumi!さんによる作品展や、ドランの作品のシーンを再現した投稿を呼びかけるSNSキャンペーン、同館が手がける学生限定の映画鑑賞ツアー「シネマツーリング」、同じく同館の名物サービスの「託児付き上映」の実施、『Mommy／マミー』を母親と鑑賞すれば割引になるサービスなど、映画館全体でグザヴィエ・ドラン特集を盛り上げる。
同館ホームページでは「彼の作品の切り口は多種多様。老若男女楽しめるように工夫しましたこの機会をぜひご利用下さい」と呼びかけている。

グザヴィエ・ドラン特集上映は7月4日（土）から17日（金）まで、『Mommy／マミー』上映は7月11日（土）から31日（金）まで。前夜祭は神戸のcafe* Fish!で7月3日（金）の夜に実施。