原恵一監督作『百日紅 Miss HOKUSAI』と細田守監督作『バケモノの子』の上映を記念し、早世した天才アニメ監督今敏さんの『千年女優』と『パーフェクトブルー』の特別上映が塚口サンサン劇場で実施される。
現在、原恵一監督の『百日紅 Miss HOKUSAI』を上映中の塚口サンサン劇場。さらに7月11日(土)からは、細田守監督最新作『バケモノの子』の上映がスタートすることから、「この日本のアニメの未来を担う2人をつなぐ、“架け橋”となるような作品を上映できないか」と考え、今敏監督の特集が決定したという。
今敏さんは、大友克洋さんのアシスタントなどを経て、『老人Z』『機動警察パトレイバー 2 the Movie』などでアニメーションに参加。1997年に『パーフェクトブルー』でアニメーション監督としてデビューした。その後制作したさまざまな作品で、国内外から高い評価を獲得。文化庁メディア芸術祭、毎日映画コンクール、東京アニメアワードをはじめとしてさまざまな賞にも輝いた。2010年8月、46歳の若さで病没。
今回は、アイドルから女優へ転身を果たした主人公が遭遇する、悪夢の日々を描いたサイコ・スリラー・アニメーション『パーフェクトブルー』(1998年、82分)と、数十年にわたり1人の男性を思い続けた女優の姿を、時間や空間を超えて描くオリジナル長編アニメーション『千年女優』(2002年、87分)の2本を連続で上映する。『千年女優』は、宮崎駿監督作『千と千尋の神隠し』とともに文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞に輝いた。
同館担当者は「原恵一、細田守、そして今敏。この3人の天才が1本の線になった時、その先に日本のアニメーションの未来が見えるはずだと確信しております」と呼びかけている。
『千年女優』は7月4日(土)から10日(金)まで、『パーフェクトブルー』は7月11日(土)から17日(金)まで、それぞれ塚口サンサン劇場で上映予定。
7月12日(日)19時15分からは、『パーフェクトブルー』原作者竹内義和さんトークショーを予定している。当日の同作鑑賞者のみ無料で参加可能。先着70名。
また、『百日紅 Miss HOKUSAI』は6月20日(土)から7月3日(金)まで上映中。『バケモノの子』は7月11日(土)から上映予定。
詳細情報 |
■上映日程 7月4日(土)~10日(金) 『千年女優』 7月11日(土)~17日(金) ※6月20日(土)~7月3日(金) ※7月12日(日)19時15分から、『パーフェクトブルー』原作者竹内義和さんトークショー ■映画館 ■サイト |