『ハーブ&ドロシー』を手がけたドキュメンタリー監督佐々木芽生さんが、現在制作中のクジラをテーマにしたドキュメンタリーについてトークするイベントが、6月25日(木)に奈良、26日(金)に大阪、28日(日)に京都でそれぞれ開催される。
佐々木芽生さんは、ニューヨーク在住の映画監督。キャスター、レポーターなどの仕事を勤め、2008年にドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』で監督デビュー。つつましい収入から世界屈指のアートコレクションを築いた夫婦の姿を記録し、大きな話題を呼んだ。2013年には続編となる『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』も公開された。
そんな佐々木監督が現在製作しているのが、クジラを扱ったドキュメンタリー映画。捕鯨を続ける日本と、それを批難する外国の人たち。2010年にアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞に選ばれた『ザ・コーブ』が和歌山県太地町のイルカ漁を極端な視点で描いていたことに違和感を覚えたという佐々木監督が、クジラや捕鯨をテーマにした映画制作を決意。
太地町へ通い取材を続け、その他世界各国の政府代表や環境NGO、科学者、そして世界的に有名な団体「シー・シェパード」などにも話を聞きながら、制作を続けているという。
映画は、2015年中の完成を予定。2016年以降の公開を検討している。クラウドファンディングにも参加し、制作資金を募集している。
佐々木監督は「憶測や感情で語られがちなクジラやイルカの問題について、そしてその向こうに見える、もっと大きな問題について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います」と呼びかけている。
今回は同作の関連トーク企画を、関西で3連続で開催。「佐々木芽生さん、映画にできることって何ですか? ~クジラを巡る世界的論争を描くドキュメンタリー映画のお話~」と銘打ち、奈良、大阪、京都でさまざまなゲストともに佐々木さんがトークイベントを行う。現在制作中の映像の一部も上映される予定。
まず奈良は、6月25日(木)19時30分から、奈良市の「藝育カフェ SANKAKU」で。奈良県立図書情報館 の乾聰一郎さんやFMCOCOLO DJの小谷真美子さんらが登壇する。
続いて、6月26日(金)19時30分からは、大阪・アメリカ村のスタンダードブックストア心斎橋で。FMCOCOLO DJのKIYOMIさんやスタンダードブックストア代表の中川和彦さんとトークを行う。
最後の京都は6月28日(日)の15時から。京都・河原町駅近くのチルコロ京都で、FM802DJなどを勤める野村雅夫さんと対談する。
料金は全会場とも1ドリンク付き1,000円。定員があるため、予約を受け付けている。
詳細情報 |
■開催日程 ・奈良 6月25日(木) 19時開場、19時30分開演 料金:1,000円(1ドリンク付き) 会場:藝育カフェ SANKAKU (奈良市下御門町28-1 ) ・大阪 6月26日(金) ・京都 6月28日(日) ■サイト |