今年5月にオープンしたおもちゃ映画ミュージアムで6月14日(日)、「第1回無声映画の夕べ」を開催。サイレント映画に合わせて活弁や伴奏が披露される。
おもちゃ映画ミュージアムは、2015年5月18日(月)に開館したばかりの、映画にまつわる資料館。子どもをはじめとするより多くの人に、映画やフィルムの歴史と魅力を知ってもらおう、デジタルではわからない映画の仕組みを触れて見ることによって理解してもらおうと、大阪芸術大学教授の太田米男さんが発起し、開館にこぎつけた。
館内は、築約100年の京都市内の町家を改修。映画の原理を楽しみながら学べる展示を実施している。
数十秒の映像が収められた玩具フィルムや、ブリキの玩具映写機、回転する絵の残像現象を映し出す動画装置、マジックランタンと呼ばれる幻灯機など、明治時代から昭和初期までの映画にまつわる貴重な資料が多数展示されている。
今回は、館内イベントのひとつとして、「第1回無声映画の夕べ」を企画した。
1933年のモノクロサイレント映画『僕らの弟』(56分)を上映。母をなくした少年が幼い弟を学校に連れて授業を受けている美談を元に制作された映画で、当時大きな話題となった。そのプリントの1つが京都府向日市で発見され、おもちゃ映画ミュージアム代表の太田米男さんが修復したもの。
本作の上映にあわせて、今回は物語やセリフを紹介する「活動弁士」らが登壇。日本国内外で活躍する活動弁士の片岡一郎さんが活弁を、日本初の欧米スタイルでのサイレント映画伴奏者のピアニスト柳下美恵さんが伴奏を、それぞれ披露する。
また開演前には、玩具映写機によるフィルム上映のパフォーマンスも行われる。
「第1回無声映画の夕べ」は、6月14日(日)19時から、おもちゃ映画ミュージアムで開催予定。定員30名。
詳細情報 |
■開催日程 6月14日(日) 18時30分開場、19時スタート ■料金など ■開催会場 ■サイト |