『花とアリス』と『花とアリス殺人事件』　尼崎で念願の同時上映

岩井俊二監督の長編アニメーション『花とアリス殺人事件』上映に合わせて、実写の『花とアリス』を同時上映するファン待望の企画が、5月30日（土）から尼崎の塚口サンサン劇場で実施される。

『花とアリス』（左）と『花とアリス殺人事件』（右）

『花とアリス』（2004年、135分）は、『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』などで知られる岩井俊二監督の代表作のひとつ。鈴木杏さん演じる荒井花と、蒼井優さん演じる有栖川徹子（アリス）、親友である二人の親友が一人の男子をめぐって三角関係になる様子を描いている。

その前日譚ともいえるのが、今年公開された『花とアリス殺人事件』（2015年、100分）。同じく岩井監督が、初めて長編アニメーションに挑んだアニメ映画。転校してきた有栖川徹子と、不登校の荒井花、中学校時代の2人の出会いを描いている。それぞれの声優を『花とアリス』の二人、鈴木杏さんと蒼井優さんがそのままつとめていることでも話題となった。

『花とアリス殺人事件』(C)花とアリス殺人事件製作委員会

今回は、この『花とアリス殺人事件』の上映が尼崎の塚口サンサン劇場で始まることにあわせて、前作の『花とアリス』の上映も決定。35ミリフィルムで一週間限定上映する。
もともと「同時に観たい」という声が多かったこの2作品。ファンたちの希望が、塚口サンサン劇場によってかなえられた。

フィルムの質感を存分に味わえる前作と、ロトスコープというアニメ手法にこだわり、新たなアニメ表現に挑戦した最新作。2人の成長とともに、岩井ワールドを存分に堪能したい。

塚口サンサン劇場での『花とアリス』『花とアリス殺人事件』同時上映は、5月30日（土）から。『花とアリス』は6月5日（金）までの1週間限定上映。