フランスのヌーヴェル・バーグの巨匠フランソワ・トリュフォーとジャン=リュック・ゴダールが手がけたSF映画を鑑賞できる「ヌーヴェル・ヴァーグSF対決!トリュフォー×ゴダール」が、大阪の第七藝術劇場、京都みなみ会館、神戸アートビレッジセンターで実施される。
ヌーヴェル・ヴァーグとは、1950年代からスタートしたフランスの映画運動。従来の撮影所システムではなく、若い映画監督たちが即興演出や同時録音、ロケ撮影という要素を押し出し、映画を作りつづけたムーブメントを指す。代表格としては、『勝手にしやがれ』のジャン=リュック・ゴダール、『大人は判ってくれない』のフランソワ・トリュフォーらが有名。
いまではともにフランス映画界の巨匠として知られる2監督だが、フランス映画の定番の恋愛映画だけでなく、SF映画にもチャレンジしていたことから、今回の企画が始動した。もともと「海底二万里」などのSF小説で知られるジュール・ヴェルヌや、特撮技術を開発した「SF映画の発明者」ジョルジュ・メリエスらもフランス人。そのあとも、『フィフス・エレメント』のリュック・ベッソン、『エイリアン4』などのジャン=ピエール・ジュネら、多くのSF映画監督を輩出している。そうした、フランスSF映画の中でも、ファンに語り継がれているというジャン=リュック・ゴダールの『アルファヴィル』、フランソワ・トリュフォーの『華氏451』を、あわせて上映。フランスSF映画のパワーの秘密に迫る。
『アルファヴィル』(1965年、99分)は、人工知能アルファ60によって支配されている銀河帝国のアルファヴィルが舞台。感情をなくした独裁者の娘に人間らしさを回復させようと挑む孤独な男の闘いをモノクロで描いたハードボイルドSF作品だ。
『華氏451』(1966年、113分)は、SF文学の巨匠レイ・ブラッドベリの原作を映画化したもので、読書が禁じられた近未来の管理社会を舞台に、“焚書官”の男性と本を所持している女性の心の交流を描いたカラー作品。
「ヌーヴェル・ヴァーグSF対決!トリュフォー×ゴダール」は、4月11日(土)から24日(金)まで、大阪・十三の第七藝術劇場で実施される。京都みなみ会館では5月9日(土)から22日(金)まで、神戸アートビレッジセンターでも近日実施予定。
「ヌーヴェル・ヴァーグSF対決!トリュフォー×ゴダール」予告編 |
詳細情報 |
■実施日程 ・第七藝術劇場 4月11日(土)~24日(金) ・京都みなみ会館 ・神戸アートビレッジセンター ■映画館 京都みなみ会館 神戸アートビレッジセンター ■サイト |