京都で“アリス的”映画4連発オールナイト　アリスの仮装で割引も

「不思議の国のアリス」出版150周年を記念して、京都みなみ会館が“アリス的な”映画4作を一挙上映するオールナイトイベント「アリスメンタルジャーニーNight」を開催する。アリス的な仮装をすると割引になる前売券も。

ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」初出版から150年を迎えた今年、「小さな女の子が自ら新境地へ冒険に繰り出す」映画4作品を上映する。
まずは『地下鉄のザジ』（1960年、93分）を。フランス文学の前衛的な作家レイモン・クノーの同名小説を映画化したもので、地下鉄に乗ることを夢見てパリにやってきた少女と珍妙な大人が巻き起こすシュールなドタバタ劇を描く。

『地下鉄のザジ』© 1960 Nouvelles Editions de Films

続いては『ローズ・イン・タイドランド』（2005年、117分）。ドラッグで両親を亡くした10歳の少女が、指にはめたバービー人形を相手にしながら周囲の探索を続ける物語。
さらに、『パンズ・ラビリンス』（2006年、119分）を。『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督が、スペイン内戦下で現実と迷宮の狭間で試練を乗り越えていく少女の成長を描いている。

最後は、ヤン・シュバンクマイエルの『アリス』（1988年、84分）を上映。チェコの鬼才が実写とコマ撮りを組み合わせて作り出した、ユーモラスでグロテスクなアリス映画だ。

『アリス』©CONDOR FEATURES．Zurich／Switzerland．1988

「世界の名だたる監督たちが描き出す個性豊かな世界観に、溢れんばかりの好奇心を持て余す、あなたの気持ちはきっと満たされるはず！」とPRする同館担当者。「作品に登場する女の子のように、真夜中のみなみ会館へ迷い込んでみてはいかが？」と呼びかけている。

「アリスメンタルジャーニーNight」は、4月11日（土）の深夜から翌朝までオールナイト開催予定。前売料金2,500円、当日料金は一般2,700円、学生・会員2,500円。アリス的仮装用前売り券も2,300円で販売する。